早朝、メイクさんが最後のメイクを整えに来てくれた。

 

前日,担当者の方に棺の中に入れてあげたい物を揃えて欲しいと言われていた。

 

渡せなかった沖縄土産のシャネルの口紅・・・

 

棺の中に入れる事を担当者に伝えたところ

 

それを聞きつけてくれたメイクさんが

 

「渡せなかったと。

 

 おしゃったと担当者の者から聞きました。

 

 最後にシャネルの口紅を

 

 お嬢様に付けさせて頂きました。」

 

 

お願いした訳じゃなかったのに、

 

一度も付ける事の出来なかった口紅を娘に付けてくれた。

 

 

本当に有難かった。

 

その思いが心にしみた。

 

 

多数の職員の方がいるのに、

 

娘の葬儀に携わってくれた方たちの連携が素晴らしく、

 

遺族への気配りが行き届いている

 

の、言葉では足らないくらいだったドキドキ

 

今から長い旅に出る娘の旅支度を一つ一つ説明しながら整えてくれた。

 

普段着ている服を白装束の上に置き、

 

わらじを入れ、

 

最後まで本人が持っていた化粧品の一部を入れ、

 

頂いた手紙を入れ・・・

 

その後、ギリギリ迄何だかんだと担当者の方と

 

通夜が始まるまでの打ち合わせや確認等と

 

悲しみだけ感じている場合ではない程忙しかった。

 

献花の位置、

 

故人の思い出の写真を数枚選び画像で流す準備、

 

弔電を読む順番、

 

会葬御礼品の準備、

 

会葬へのお礼の挨拶状の文面、

 

など、回転の鈍い頭を何とか回し

 

一つ一つ決めていかなければならない。

 

 

私にはシングルマザーの実の妹がいるが、妹には連絡を取らなかった。

 

仲が特別悪いわけではない。

 

妹とその息子は宗教上、僧侶がいる葬儀に出席できないからだ。

 

私の熟年離婚(55歳の時)した実父の葬儀は僧侶無しで行った。

 

喪主は私。

 

そうでないと、葬儀会館にも火葬場にも行けない。

 

と、言うからだった。

 

たった二人しかいない子供たちに見送ってもらえないのは辛いだろうと思い、

 

僧侶と妹親子を天秤にかけると妹親子の方が重かった。

 

火葬場での骨拾いも見ているだけで、骨を拾う事は拒んだ。

 

結局、僧侶抜きの葬儀?となった。

 

これって、葬儀って呼んでよいのかなぁ?

 

そうそう、妹と親が離婚したのは数か月違いだったわぁ・・・

 

 

 

 

旦那には実の兄家族がいるがそこもスルーガーン

 

こちらは非常に仲が悪いと言うより、非常識極まりない義兄家族。

 

ここの家族については色々逸話があるが、

 

葬儀つながりで旦那の父親の葬儀の話をほんの少しばかり・・・

 

 

 

旦那の実父の葬儀の場で、喪主を務めた義兄は携帯音を消しもせず

 

六甲おろし♬を流すしまつ。

 

参列者一同、啞然状態!

 

義姉は実家の両親にべったりで、参列者に挨拶もせず、

 

ずっと喋り、ずっと食べていた。

 

幼い娘には真っ赤なカバンを持たせていたムキー

 

我が一族の恥さらしと、親戚中で言われているので

 

そんなこんなで、旦那の実兄には連絡をしなかった。

 

この家族は、満場一致で呼ばない選択をした。

 

 

私達夫婦共に、訳あり家族を抱えております煽り

 

 

 

その他の旦那の親族はみな高齢で会場に移動する事も難しかったので

 

同じ年の従兄弟だけに知らせた。

 

その従兄弟の両親、叔父夫婦は娘の事をとても可愛がってくれた。

 

尚更、娘が亡くなった事を知ったら、倒れる可能性は大きかった。

 

そう思った私達は従兄弟に、親族一同には娘の死を伏せてもらうように頼んだ。

 

 

 

従兄弟とその娘が親族控室に来てくれた。

 

私と従兄弟の娘と抱き合って泣いた。

 

従兄弟は

 

「親父には後でゆっくり伝えるわ。

 

 僕もショックすぎて受け入れられへんかったのに、

 

 親父も、お袋も、辛いやろし・・・

 

 今伝えたら、何が何でもここに来ると思うねん・・・」

 

そう、つぶやく途切れ途切れの言葉が私達夫婦の涙を誘った。

 

 

 

本日の1枚は娘が大学生の頃に乗っていた原付。

 

あちらこちらの病院に看護師の実習授業があり、

電車移動が不便な実習先にはこの原付に乗って通っていました。

同じ日、同じ道路で2回スピード違反で捕まりました笑い泣き

 

 

メッチャ不機嫌な顔で帰宅いたしました。

彼女には学習能力がなかったのかと・・・爆笑