事故から二日目に布団の中で眠っていた娘は棺の中へ移りました

キンキンに冷えた部屋でドライアイスを両脇に置いて眠る娘

 

 

こんな狭い箱の中に納まってしまって・・・

 

 

旦那と交代して自宅に戻りシャワーを浴び、洗濯や身支度をしていると

娘の幼馴染の母が出勤前に来てくれました

大まかな事情を説明すると、最後に

 

「運命やったんよ」

 

そう言って励ましてくれたけど、

 

運命って・・・なに?

 

又、いろいろ考え出した。

 

運命ってかぁ・・・

 

ちがうよな・・・納得のいかないこの言葉

来てくれたのは有難いがこの言葉は不要でした

 

 

 

私が長い間仕事をしていたので、小学生の頃からかぎっ子の子供達

息子は家の鍵を持ち忘れて学校に行く事はなかったが

娘はしょっちゅう忘れて私が帰宅しても、家の中で物音がするのは

バーニーズマウンテンのバニコの

 

 

早く入ってきて~~~~ラブラブラブ

おがえり~おがえり~~~

 

 

キュンキュン鼻を鳴らし、部屋中駆けずり回ってる音だけ

 

しゅう「バニコ?お姉ちゃんは?」

 

娘の部屋を確認してももぬけの殻。

その数分後に帰宅した娘は

 

娘「昨日は○○さんちの子で、今日は○○さんちの子やってん!」

 

 

と、鍵を忘れる度にご近所さんちの子になっていました

まわりの方々が私よりひと世代上の方ばかり

子育てを終えた方々ばかりだったので

人懐っこい小学生の娘が可愛かったんだと思います

お向かいのご主人もよく焼き芋を焼いて

学校が終わるのを待っていてくれました

ここに住みだした半年後、単身赴任で3年近く○○県に行った我が旦那

私一人でも何の心配もなく子供たちを育てる事が出来たのは

心強いご近所さんのサポートがあったからでした

そのご近所さんに娘の死を告げるのが一番辛かった

親代わりになって育ててくれた方々に・・・

涙を流しながら、信じられない様子でした

 

 

その時、別の幼馴染、ちぃちゃんの母が訪ねて来てくれました

これまた、号泣・・・人間の涙って枯れる事を知らない

 

 

娘「おばちゃん。お母さんが亡くなってん。」

 

 

って、娘が報告する側・・・報告される側って、どうよ・・・

娘の死を伝えた時から外を歩くのが怖くなりました

誰かと会ったらどうしよう

何を話せばいいのか分かりませんでした

自宅と葬儀会館を行ったり来たりしないといけないけれど、

ずっと顔を上げて歩けないでいました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペットショップでバニコと娘が初めて会った日の一枚

 

 

本日もお付き合いいただき有難うございました🙇🏻‍♀️