警察署の駐車場に車を止め、受付の方に名前を伝えに行く旦那の後姿を

ぼーっと見ていました

 

2階に行くように促されました

階段をのぼる足は重たく、なんとか一歩、又一歩、震える足で上り切りました

 

警察の方の

「こちらへどうぞ」

と、部屋に入るよう促されたがその声がとても怖かった

優しく接してくれているのに怖かった

 

なんで、娘が警察のお世話になってるの?

なんで?

一体何がどうしたの?

 

あらかたの説明は車の中で旦那から聞いていました

改めて警察の方から聞いても、

 

噓!絶対何かの間違い!

 

普通だったら警察の方に話を聞かされて、疑う方がおかしい

 

私もうちの子に限って。って、言うバカな親と同じだった

 

いつもテレビを見て、こういう親を見るとせせら笑ってた私が、同種のバカな親になっていた

 

話を聞いている途中、鋭利な刃物で心を突き刺した

 

警察の方お嬢さんのご主人さんは、煩わしい事には関わりたくないと・・・ それで親御さんの連絡が遅くなってしまって・・・」

 

うそ・・・嘘やろ?

 

思わず旦那と顔を見合わせて、警察の方と同じ言葉を旦那が繰り返した。

 

「煩わしい事には関わりたくない。って・・・」

 

二人して、奈落の底に突き落とされた気持ちでした

 

警察の方「お嬢さんの持ち物からお勤め先の保険証を発見し、勤め先に連絡を取って、ご主人さんが緊急連絡先になっていたので、そちらの方にかけたんですが・・・」

 

そんな事・・・

 

その後はどういう説明を受けたか覚えていません