夏津誕生日イベント
私の彼は意地悪
【 序章 】
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
―――・・・凍てつくような寒さの中、夏津の姿を探して足を進めていく
(・・・今日は、夏津の誕生日だよね)
いまだに何をしたら喜んでもらえるのか、頭を悩ませながら歩いていると・・・・・
御門
「・・・好きなヤツの誕生日ってそんなにイイもの?」
急に聞こえてきたその声に視線を落とすとそこには、
「・・・っ・・・御門!」
廊下に気だるげに座って、帝が薄い笑みを浮かべていた。
御門
「どーして誕生日知ってるのかは、アンタの顔が答えだよね」
「私の顔・・・?」
御門
「そ、何して喜ばせよーって考えが透けてるけど」
(・・・・・・その通りだから、何も言えないけれど)
御門
「アンタも大変だよねぇ・・・あの鬼畜猫目ってちょっとやそっとじゃ喜ばなさそうだし」
私がため息をつき、御門がけたけたと笑っていたその時・・・・・・
夏津
「何をしていらっしゃるんですか・・・白狐、御門殿」
振り仰ぐと、そこには作り笑顔を浮かべた夏津の姿があった。
御門
「何って、くどいてたとこ」 フフン
夏津
「・・・・・・冗談も大概にしとけ」
ぼそっと呟き夏津が私の腕をぐっと引き寄せると、御門は私達の繋がれた手を見つめて首を傾げた。
御門
「まー・・・○○、アンタは一応上様だし恩を売っとくのも悪くないかもねぇ」 ニッ
「え・・・?」
御門は愉しそうに片目を細めると、おもむろに手印を結んだ。
その瞬間・・・・・・
(な・・・・・・何これ・・・・・・)
何もなかった廊下に突然、色鮮やかな襖が現れて私と夏津はそろって息を呑む。
夏津
「・・・何だこれ」
御門
「そうだねぇ・・・、しいて言えば夏津、アンタの心を覗ける襖ってとこ?」
そう口にした瞬間、御門は私達の背中を思いっきり突き飛ばした。
「・・・・・・・・・・・・っ・・・!!」
夏津
「・・・・・・!!」
御門
「イイお誕生日を・・・○○、夏津」
遠くで御門の声を聞きながら、私達は開かれた襖の奥へと落ちていった・・・・・・―――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
~以下アメバ限定~ <(_ _)>
→ 城下で意地悪
→ 大奥で意地悪