老犬の目が白い~白内障? | 獣医さんが教える~ ワンにゃんライフを楽しむ秘密

獣医さんが教える~ ワンにゃんライフを楽しむ秘密

あなたのワンコにゃんこライフが
どんどん変わります♡
開業32年のベテラン獣医師が
あなたのワンコ生活のレベルアップする秘密を
伝授しま~す♪

犬が10歳を超えると

ふっと光線の加減で目が白くなりかけていることに

気づいたりする

 

あれ! 白内障かな? シニアになったんだな・・・

って思う

 

高齢犬と暮らしている方は多少なりともそんな経験があると思う

 

  

 

なっちゃんも昔と比べて

眼にシャープさがない

ボヤ~としている

 

 

よく誤解されているのが 

加齢性の白内障と核硬化症

 

白内障は 水晶体という眼のレンズのようなものが

白く濁ってくる病気

 

核硬化症は 水晶体の核が加齢により固くなって

白っぽくなるもの

 

初期の白内障と核硬化症は

パッと見だけではわからない

 

核硬化症では通常は視覚障害が起きないが

白内障は進行すると眼が見えなくなるから

「歳を取ったな・・」で終わらせず

健康診断の時などにきちんと診察してもらうほうがよい

 

・・・と 通常よく言われている

 

とは言え実際初期の白内障と核硬化症の鑑別は難しい

眼科の専門の獣医師であれば可能だが

健康診断時にホイホイと確定診断できないのがホンネ

 

初期の白内障は

進行を抑える動物用の目薬がある

糖尿病性の白内障にもよいといわれる

 

だから初期の白内障を疑って

この目薬を処方することも多々ある

 

ただし 1日3~5回の点眼が必要

これが犬にとって人間にとっても

高いハードルとなっているのも事実

 

人間の加齢性の白内障は

日帰り手術で治るじゃない??って思う方もいるだろうが

犬の場合は人と違って難しい条件が揃っている

 

まず全身麻酔が必要だし

人よりも術後の炎症がひどいため

術後に数種類の点眼が必須で

それができないと術後の併発症で失明・・もあり得る

さらに非常に費用がかかる

そのため一般的ではない

 

 

私の経験からは

多くの場合 白内障より核硬化症のことが多い

 

とはいえ核硬化症も進むと白内障になることもある

かなり高齢になってから

眼が見えにくい から 目が見えない状態になる気がする

 

 

「歳とって眼が白くなってきた時」

それがどういうことなのか

知っていると知らないの違いは大きい

 

知っておいたほうがいい

犬の目線で

どうしてあげたらよいか考えられる

 

もっと詳しく知りたい方はこちらがオススメ

http://www.koinuno-heya.com/byouki/kankakuki/eye/hakunaisyou.html