犬が10歳を超えると
ふっと光線の加減で目が白くなりかけていることに
気づいたりする
あれ! 白内障かな? シニアになったんだな・・・
って思う
高齢犬と暮らしている方は多少なりともそんな経験があると思う
なっちゃんも昔と比べて
眼にシャープさがない
ボヤ~としている
よく誤解されているのが
加齢性の白内障と核硬化症
白内障は 水晶体という眼のレンズのようなものが
白く濁ってくる病気
核硬化症は 水晶体の核が加齢により固くなって
白っぽくなるもの
初期の白内障と核硬化症は
パッと見だけではわからない
核硬化症では通常は視覚障害が起きないが
白内障は進行すると眼が見えなくなるから
「歳を取ったな・・」で終わらせず
健康診断の時などにきちんと診察してもらうほうがよい
・・・と 通常よく言われている
とは言え実際初期の白内障と核硬化症の鑑別は難しい
眼科の専門の獣医師であれば可能だが
健康診断時にホイホイと確定診断できないのがホンネ
初期の白内障は
進行を抑える動物用の目薬がある
糖尿病性の白内障にもよいといわれる
だから初期の白内障を疑って
この目薬を処方することも多々ある
ただし 1日3~5回の点眼が必要
これが犬にとって人間にとっても
高いハードルとなっているのも事実
人間の加齢性の白内障は
日帰り手術で治るじゃない??って思う方もいるだろうが
犬の場合は人と違って難しい条件が揃っている
まず全身麻酔が必要だし
人よりも術後の炎症がひどいため
術後に数種類の点眼が必須で
それができないと術後の併発症で失明・・もあり得る
さらに非常に費用がかかる
そのため一般的ではない
私の経験からは
多くの場合 白内障より核硬化症のことが多い
とはいえ核硬化症も進むと白内障になることもある
かなり高齢になってから
眼が見えにくい から 目が見えない状態になる気がする
「歳とって眼が白くなってきた時」
それがどういうことなのか
知っていると知らないの違いは大きい
知っておいたほうがいい
犬の目線で
どうしてあげたらよいか考えられる
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