涙そうそう


アステラス 心の辞典より28歳女性。



私は理学療法士という仕事をしている。

事故で骨折した人や、脳梗塞の方などのリハビリをお手伝いする仕事だ。リハビリには筋トレや、歩く練習などいろいろあるけれど、手技や知識の面よりも患者さんとのコミュニケーションで学ばされることが多い。

この職に就いて6年になるけれど、新人の頃はなかなか慣れず、大変だった。

患者さんが急変して亡くなり、しばらく落ち込んでしまったり先輩に
『考えが浅はか』と言われて公衆の面前でえんえん泣いてしまったり。

数年前のことなのに、今ではすっかり昔のことのようだ。

患者さんのちょっとしたことで一喜一憂する新人をみてると自分は徐々に大切なものを亡くしていっている気がする。

医療職として多少なりとも成長したのかもしれないし、色んな出来事でいちいち凹んでいては仕事にならないのは事実なのだが。


たったいちどだけ、患者さんの前で泣いてしまったことがある。


しかも最近のことだ。


その患者さんは難病で、手足が段々動かせなくなり、やがて呼吸筋もきかなくなり死に至る病気で、私が出会ったときは、人工呼吸器や点滴、様々なルート(管)につながれていて、寝たきりの状態だった。

私が病室に行くと、いつも笑顔で一生懸命リハビリをしてくれた。

気道切開により声も出せないのだが、いつも私の手のひらに文字を書いて色々伝えてくれた。

あまり動かない指でたどる指文字は時々わからなくて、理解するのに時間がかかることもあった。

病気のターミナル(終末期)にかかると、ご家族やスタッフに当たったりする方も多いのだが、その方は違った。

全身状態が良くなくても、いつもにこにこしていた。

約1ヶ月担当して、その方がおうちに帰る日、最後のリハビリの後、ごあいさつをした。

その病気はよくならない。急激に進行している。なんて声をかけたら良いだろう。

迷いに迷い、何も言えずにいたら、指文字でゆっくり辿ってくれた。


『カ ラ ダ ニ キ ヲ ツ ケ テ』


その瞬間、涙1秒。


勝手に溢れて止まらず、収拾不可能になってしまった。


なんだよ、なんだよ、患者さんなんて普通自分のことしか考えないじゃんか


そんな重病で自分はもうすぐ死んじゃうのになんだよ、


自分のこと考えなよ、なんだようもう


死んじゃやだよう



そのとき無性に泣けた訳は、嬉しかったのではなくて
自分の無力感を痛感したからだと今では思う。

どんなに成果をあげようと、感謝されようと、
リハビリが何の救いになるのだろう。と、思うときもある。

でも必要とする人がいる限り、必要とされたい自分がいる限り、続けていきたいと思う。

新人は何を思って仕事をしているんだろうか。

患者さんとのコミュニケーションからできるだけたくさん吸収していってほしい。

そのために、私もがんばります。
一緒に成長できるといいな。



僕は以前書きましたが今の医学では10年生きられるか分からないと言われました。

昨日病院行って病気が進行していると言われ

『余命はこのまま悪化するとあと3年くらいやと思う』

と言われました。書いて渡されたら分かるんですけど余命って漢字うっとおしいんです。

余りの命ってなんやねん!って一人で葛藤してました。これからは余命は

与えられた命と書いて与命と呼ぶ事にしました。

でも治療の甲斐あって助かる確率も半々くらいになってきたんでそんな悲観的になってないですw

とまぁ、これからもよろしくお願いしますww
自分がまだ幼稚園児の頃だと思うのだが、

夜中にふいに目が覚めると、父が覗き込んでいて、いきなり泣き出した。

大人が泣くのを見るのは、記憶の限りその時が初めてで、

しかも父はとにかく強くてかっこいい!と信じていたので、凄く吃驚して変に印象に残ってる。

その後、何度か確認する機会があったが、父がいつも

「夢でも見たんだろう」と言っていたので、何しろ幼児の頃の記憶だし、自分もそう思うようになっていた。

が、20年以上の歳月を経て、父はついに白状した。

当時、とにかく忙しい職場に勤めていた父は、朝は私が起き出す前に出勤。夜は就寝後に帰宅の日々。

寝顔をそっと覗き見るのが日課で、このままでは娘に顔を忘れられてしまうと不安に思っていたらしい。

そんなある日、いつものように寝顔を眺めていると、私が目を覚ましてしまった。

やばい、良く寝ていたのに、ぐずってしまうかも知れない…父が焦っていると、

私が寝ぼけ眼のまま「おとーしゃんだ」と言って、ニッコリと笑ったらしい。

ろくに顔をあわせることもできず、たまの休みにも疲れ果てて寝ていることが多い。

しかもこんな夜中に起こされて、それでもこの子は自分の顔を見て喜んでくれるのか、

こんなふうに笑ってくれるのか、と思ったら、愛しさが込み上げて思わず泣いてしまったらしい。

それがどうにも恥ずかしくて照れくさくて、どうしても本当のことが言えなかった。

嘘付いててスマン!と告白される結婚式前夜。

内心は萌えつつも、明日目が腫れたらど-してくれる!!と私が切れたので、笑い話になったが、

父が涙を流していたあの記憶は、私にとって良い思い出になった
この話は、私が勤めているアミューズメントパークで数年前にあった出来事です。
このパークでは、園内にある教会で結婚式を挙げる事ができます。そしてその後、隣接するホテルで披露宴をするのです。


ある日、若いご夫婦とそのお子様の三名様が来園されました。このご夫婦は、何らかの理由で結婚を反対され、式を挙げることができませんでした。
この旅行は、そんなお二人のためにご友人たちがプレゼントしてくれた、ちょっと遅めの新婚旅行だったのです。


来園された三名様は、まず荷物を預けるためにホテルに向かいました。
そこで他のお客様と違うところに通され、不思議に思っていると、スタッフが

「ご友人から新婚旅行と伺っています。よかったらお写真だけでもサービスさせてくださいわーい(嬉しい顔)

と言われ、大喜びでメイクと着替えをすませて外に出ると・・・



そこには、ご友人・親戚一同がexclamation ×2

もちろん、反対していたご両親も・・・


そうexclamation ×2この旅行は、ただの新婚旅行ではなく、結婚式もプラスされていたのですexclamation ×2

ご友人たちは、お二人に内緒でご両親を説得し、うちのスタッフとも綿密に打ち合わせをされていたのです。


新郎様・新婦様とも大号泣・・・
それを見たまわりの方々もみな大号泣・・・
もちろんうちのスタッフも・・・
本当にいいものを見せていただきましたわーい(嬉しい顔)