再掲【複製】第113号 ニューヨーク州の政策 日本財団 選手村 | 燃え上がれ!NATTO-TIMES 21st century

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 これは2020年5月に書いたものだが、オリンピック選手村は、その後だうなってしまったのだらうか。マスコミはどこも報道してゐないやうだが…

 

【複製】第113号 ニューヨーク州の政策 日本財団 選手村

 

 

 ニューヨーク州では、新型コロナの検査数が100万人を超ゑた。人口1950万人の5%以上だ。感染者数は32万人で32%。各国の検査割合は、イタリア3・5%、カナダ2・3%、米国2・2%、韓国1・2%に対し、日本は0・15%。お話にならない。

 

 州知事のクオモ氏は、大規模な「検査」、感染者の「追跡」、感染者と接触者の「隔離」の3段階が重要だと述べている。その通りだ。

 

 ニューヨーク州は、「抗体検査」も2日までに1万5千人に実施し、その陽性率は州全体で12・3%に上るといふ。これは、知らないうちに感染していた割合だ。やはり先ほど挙げた、日本での単純計算割合15%に近い。

※朝日新聞 5月5日:

https://www.asahi.com/articles/ASN5530PNN54UHBI01W.html

 

 ちなみにクオモ氏は父親もニューヨーク州知事だった。祖父が総理大臣で、父親も有力な総理候補だった安倍首相と、経歴は似ているが、中身は月とスッポン、鯨と鰯、提灯に釣鐘、駿河の富士と一里塚だ。だんだん意味がわからなくなってきたぞ。

 

※ウィキペディア「アンドリュー・クオモ」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%82%AA%E3%83%A2

 

 ところでコロナ感染者の軽症者隔離では、4月3日に日本財団が、東京・台場にある船の科学館に4月末開設目標に1200床、茨城県のつくば研究所跡地に7月末目標に9000床の施設を作るといふ報道があったが、その後だうなってしまったのかと思っていたら…。

※YAHOO!ニュース

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200403-00010003-theadline-life

 

 日本財団のホームページを見ると、

「5月中旬に日本財団パラアリーナの100床、5月下旬に大型テント1張(60床)、6月末には個室型のプレハブハウスを140室完成させる計画で進めています」

あれあれ、なんでさうなっちゃうの? 1万床以上がたったの300床って、だういふこと!

 

その続きは、

「4月の発表以降、医療関係者や東京都、厚生労働省との協議を進めた結果、患者1人当たりのスペースを広くしたり、災害復興住宅(プレハブハウス:個室型)も併せて整備したりすることで、医療従事者がケアをしやすく、患者の方々の住環境にも配慮した施設とするべく整備を進めています」

 

 なんてことだ。この医療関係者って誰だよ。東京都、厚労省の役人ども、ちゃんと出てきて説明しろよ。何やってんだ、この国は。

 

※日本財団 5月1日

https://www.nippon-foundation.or.jp/who/news/information/2020/20200501-43714.html

 

 ところが、もっとひどい話がある。みなさん、覚えていますか。東京都知事の小池百合子氏が選手村をコロナ対策に使ふと言ひ出した話。ワシは初めから「そりゃ無理だ」と思っていたが。

 

※朝日新聞3月27日

https://www.asahi.com/articles/ASN3W4VWQN3WUTIL01M.html

引用する。

「東京都の小池百合子知事は、27日朝に出演したテレビ番組で、東京五輪・パラリンピックの選手村(東京都中央区)を、新型コロナウイルスに感染した軽症患者を一時的に滞在させる施設として活用する案を示した。小池知事は『「あれだけのモノがあるのに、どうして使わないのだ」という声も聞いている。大会組織委員会の協力も得られればと思う』と述べた。

 

 建設中の選手村は4月に完成する予定で、大会時には宿泊棟21棟計3850戸に約1万8千人の選手らを受け入れる。小池知事は26日に安倍晋三首相と面会した際、軽症患者の一時滞在施設の確保を最大限努力するよう要請していた」

 

この話はどこへ行ったのか、とお思ひになりませんか。安倍政権も与党:自民党・公明党も当初は乗り気だったのに。実は、この話のウラには魑魅魍魎が暗躍していて、事態は複雑怪奇なのである。

 

※東京新聞4月3日

https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202004/CK2020040302000146.html

 引用する。

「首相は二日の衆院本会議で『自治体の判断が優先されるが、国も連携を密にし積極的な支援を行う』と強調。一日の参院決算委員会では、軽症者向け施設として、延期された東京五輪・パラリンピックの警備で警察官が宿泊予定だった施設の活用を検討していると述べた。東京都の小池百合子知事も選手村を活用する可能性に言及している」

 

しかし、選手村については、コロナ対策どころか、オリンピック延期が決まった当初から、オリンピック後の行方を危惧する声が上がっていたのだ。

 

※YAHOOニュース3月25日

https://news.yahoo.co.jp/byline/sakuraiyukio/20200325-00169528/

引用する。

「東京五輪の1年程度延期が決まった。

 そうなると、気になるのが、選手村マンションとして分譲が進んでいる「HARUMI FLAG」がどうなるのか」

 

「え、何のこと?」と思はれるかもしれない。

 

引用を続ける。

「当初の予定では、2020年五輪開催で「HARUMI FLAG」への入居は2023年3月。五輪終了後、約2年半かけて内部のリノベーションを行ってから、引き渡しとなる計画だった」

「「HARUMI FLAG」では、すでに第1期の販売が行われ、約900戸が契約済みだ。入居時期が延びると、いくつかの支障が想定される」

 

我々貧乏人には想像もできない問題が発生するらしい。

 

※時事ドットコム 4月5日

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020040400294&g=soc

引用する。

「マンションは子どもの進学といった家族の節目に合わせて購入する人も多く、入居時期がずれると人生設計が狂いかねない。契約の無償キャンセルや補償を求める声が上がるのは確実だ。

 不動産コンサルタントの長嶋修氏は『一般的な不動産契約から考えると、今回は売り主側の不手際による引き渡し延期ではないため、キャンセルを申し出ても手付金は返却されない』とみる」

 

 なるほど、おカネ持ちでも何百万円も損したら、けっこうたいへんなんだらうな、なぁんて呑気なことを言ってるあなた、その程度で済む話ではないのだ。実は、選手村のウラには魑魅魍魎が暗躍していて、事態は複雑怪奇なのである。

 

小池百合子氏はそれに気づいて、だんまりを決め込んでいるに違いない。さすが、風を読み周囲の色を察知する能力に長けた「風船カメレオン」小池百合子である(ワシのネーミングぢゃよ)。

 

今日はだいぶ長くなってしまったので、ここまでにして、次回説明する予定だが、実にややこしい話なので、うまく説明できるか自信がない。いや、それで、この話を知った去年1月から、紹介するのが1年以上遅れてしまった。

 

簡単に言ふと、構造が加計問題とそっくりで、規模は森友問題の100倍にもなる、都の役人たちと不動産会社が仕組んだ巨大談合である。

 

では、次回乞うご期待。

 

(113号 終り)