三宅島キッズサマースクール☆2日目をみんな元気に迎えました☆
この日は、朝から三宅島の雄山の中腹に向かいました!
2000年の噴火で、大々的に被害を受けた雄山の様子は…
木がすべて立ち枯れしてしまっています。。。
二酸化硫黄の火山ガスの影響で、葉が枯れてしまうのです。
朽ちて腐ることもできず、ただ立ちっぱなし。。。
この写真だけじゃ伝わりきれませんが、広大な範囲の森が枯れてしまっています。
噴火から10年経ち、火山ガスの濃度も量もだいぶ低くなってきましたので、下のほうから草がどんどん生えてきて、少しずつ緑は復活してきました。
しかし、これほどの森が再生するのは、非常に長い長い年月がかかることになります。
噴火による火山ガスも自然現象なので、人間のせいではないし、人間がどうこうできるものではありません。
しかし、山に木がないと、どうなるでしょうか。
雨が降るたびに、土砂が沢に流れ出していってしまします。(三宅島には川はないのですが、沢がたくさんあって、雨が降ると沢に集まって海へと流れ込みます。)
下の集落にも影響がありますし、海への影響が非常に大きくなります。
2000年の噴火以降、海の中は場所によっては、流れ込む土砂の影響で、テングサという海藻の収穫量や品質に悪影響が出ているそうです。
そう、山の森と海は繋がっているのです。
そこに島民の生活もかかっているのです。
なので、自然現象とは言え、ここまで荒廃してしまった山の森を、人の手で少しでも再生のスピードを速めていかなければ、ということで、雄山の荒廃した森を整備し、植林をし続けているのが、『伊豆緑産』 という島の民間会社と、三宅島森林組合です。
その方々が、三宅島の森の構成種の中で火山ガスの強い樹種を調べて、その樹種を三宅の中で種から苗木にして育てたものを、植林用に生産しています。
それを春と秋に山に植林していく作業をしています。
今、夏の間は苗木を植えても、土壌に定着せず枯れちゃうそうです。
でも、植林が出来ない期間も、枯れた木を整備したり、下草を刈ったりと、
森を再生させるために必要な作業することがあるとのこと。
そこで今回は、その山で森を再生させるために仕事をしている人のお話を聞きに行きました!
山でお仕事をする人の、三種の神器は?
どうやって山でお仕事してるの?
などなど、実際に現場で話を伺いました。
ちょっと暑い日でしたが、みんな興味津津!
三種の神器としている1つのチェンソーを持たせてもらって、
その後、キッズたちには伐採した木を運び、整頓する作業を体験してもらいました。
“枯れ木でもけっこう重たいね~”
“白くてすべすべしてる~”など声が上がっていました。
暑い中での作業の後は、日陰で作業員さんのお話を聞きました。
日陰だと、山の上は涼しい風が吹いてとっても気持ちいい~♪
そこで、山に木があることの大切さも教えていただきました。
そして、暑い中頑張ったキッズたちに、とっても嬉しいご褒美が!
今回、お世話になった伊豆緑産さんで開発した『三宅島アシタバアイスクリーム』
みんな大喜びで冷たいアイスクリームを味わいました♪
そのあとには、ツル性の植物がこんもり群生しているところが、フカフカで天然のトランポリンみたいになって、喜んで遊んでいるキッズもいました♪
(大人が乗るとズブズブと沈んじゃうのですが…^^;)
山でもいろんな発見や、面白いこと、勉強になったことを体験したキッズたち。
さて、山を下ったら次はどんなことが待っているのかな~??♪
次へ続く~