三宅島の隣の御蔵島、南西約35kmの海上、黒潮の荒海のまっただ中に突如孤島が現れる…!
藺灘波島
地形的には水深1,600~1,800mの御蔵海盆からそびえている孤立した突岩である。
三宅島の沖合には三本岳
このあたりはこういった突岩が多く、島の周辺の海は魚が豊富に生息するため、釣りダイバーにとっては憧れの島となっている。
←漁船の海図GPSで見るとこんな感じ
一番下にある島が“いなんば”
三宅島から漁船で3時間弱
先日4月18日、カンムリウミスズメ、という海鳥の調査のために、漁船をチャーターして行ってきました!
カンムリウミスズメは、現在非常に減少していて、国の天然記念物に指定されている貴重な海鳥です。
こんな感じの白と黒のツートンカラーの小さい鳥。(母イラスト画)
カンムリウミスズメは日本野鳥の会でも近年力を入れて、保護活動に取り組まれています。
日本野鳥の会のHP⇒http://www.wbsj.org/nature/kisyou/sw/index.html
カンムリウミスズメは人やカラスなどが寄り付かないような場所で繁殖する鳥で、三宅島の沖合の三本岳には、長年繁殖が確認されています。
三宅島で長年研究活動されていた、鳥類・魚類博士の故・ジャックモイヤー先生 が、戦前、三本岳のカンムリウミスズメの保護活動されたことが、三宅島での多大なご活躍の始まりとなっています。
三本岳にいるなら、イナンバ島にもいるのではないか!?
ということで、今回初イナンバ調査を決行!
海況はベストとは言えない荒波の中、漁船を走らせイナンバ島に接近!
遠くからは小指の先くらいしか見えなかったけど、近くになるとかなりの迫力!!
調査の結果は、というと、カンムリウミスズメ確認できたのは5羽。
んー予想よりはちょっと少なくて残念でしたが、今回は黒潮がだいぶ北上していた関係で、黒潮のエリアから外れた、もう少し北のほうに移動していた様子。(他の島での調査結果などから推測して。)
こういった結果も大事な成果なので、今後もこういった調査を重ね、貴重なカワイイカンムリウミスズメたちを見守り続けていきたいと思います!!ちなみに、三本岳のカンムリウミスズメ観察ツアーは3~5月にかけて三宅島で実施しております!
興味がある方(あと、船に強い方は)はぜひー♪
お問い合わせはこちらからでも⇒三宅島自然ガイド『manaha』