2010年、春、
島へ帰ってきました。
2000年、夏。
噴火で生まれ育った島を出なくてはならなくなった、あれから10年、という節目の年に。
自分に何ができるのか、
自分がどこでどう在りたいのか
自分が何のために生きていきたいのか
自分が思い描く未来とはどんな姿なのか
そんなことを考え続けた10年だったのかもしれない。
もちろんまだ結論なんて出てはいなくて。
いろんな出会いや発見に、学び・感じ、そして考え、大いに悩んだりもして。
でも、やっぱり心の芯では決まっていたみたいです。
どこから、何を根拠に湧き上がってくるのか未だに自分でもうまく説明できないけど、
結局、何とも代えることのできなかった想い。
社会の波とか、時代の流れとか、人生の長さとか、現実的な障壁とか、人からの影響とか、
人への想いとか、誘惑とか、リスクとか、お金とか、可能性とか、憧れとか、
揺さぶるものも多くあったりして。
けれど、
自分の芯の気持ちに素直になろうということと、
今、タイミングと追い風と可能性を感じ始めているということを、
大事にしてみようと。
これまた根拠がふわふわしてるけど、やたらと確信は固くて。
だから、試しに自分とこの感覚を信じてみることにした。
故郷・三宅島へ。
この場所を、次の新たなステージにすることを決断し、
冒険の幕を開ける。
夜明けの空に浮かぶ島影を眺めながら
今は希望しか湧きあがらない。