日本人が古くから慣れ親しんでいる“お茶”
お茶にもいろんな種類や手法や煎れ方があったりで、奥深い。
そんなお茶を楽しむ旅に行ってきた。
いざ静岡県・藤枝市へ―。
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日本三大銘茶として静岡はお茶で有名ですが、
その中でも“朝比奈玉露”は特に最高級のお茶としても
有名らしく。
そしてさらに、“手揉み玉露”はかなり稀少なもの。
手揉みは古くからの製法として行われてきたけど、市場に出すには効率が悪すぎるため、今はすべて機械になっているらしい。
だって、ひたすら手で揉みながら4,5時間かけて茶葉を乾燥させていくんだもの。
そりゃ時間も労力もかかるわ。
現在でも伝統として受け継がれている。
今回はその“手揉み体験”をしてきた。
ご指導いただいた職人さんたちは皆さんご高齢ですが、
その手さばきは華麗!
手で揉みながら乾燥させていくと、綺麗に縒れていって、
お湯注いで茶葉が開いたとき葉が切れたりしないんだそうです。
職人技。。
お茶の葉をそろえるように、揉んでいく。
揉み方にもいくつかの工程があって、難しい。
そんな簡単には習得なんてできないけど、
だんだん熱中してきて、無心になって茶葉を揉んでたら、
ほんと熱くなってくるんです。
ホイロという手揉み用の台は下から過熱しているから熱いし、手だけじゃなくて全身使うからほんと重労働…!
手で揉んでいるうちに、手の皮膚にお茶の成分がしみ込んできたみたいにスベスベになってきたし!
私たちは小一時間くらいしか体験しなかったけど、
完成させるまでにこれを4,5時間やるなんて、、、
職人さんたちのその手には長年刻み込まれてきたものを
感じました。
そうしてできた手揉み玉露の味は衝撃…!!
初めての味わいの深さ。渋み。香り。
今まで飲んできたお茶はなんだったのか。。
これが本物の“茶”の味なのか。。
いやぁ…衝撃。。
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香り高くて、味わい深し。
二煎目玉露とこれまた可愛らしいお急須
二煎目は少し渋みが出るのでお茶菓子と合うの。
ほんと味わいが、雰囲気が、素敵過ぎて、気持ち良い~
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そして、お茶を生産しているお茶農家さんのところへ。
ここで訪ねたお茶農家さんが偉大な方で・・・!
お茶の達人中の達人!
その方のお茶畑(=茶ばら)にお邪魔しまして。
あたり一面茶ばらが広がっていて、
その中に何とお茶処が!
しかもお手製!!
これまた深い深い味わいのこと。
これに前島さんのお人柄やお話も相まって、
さらにこの茶ばらのど真ん中というロケーション。格別…!
しかも、前島さんの“茶ばらソング”がBGM!
ちゃばらんらんらん~♪
一煎目、二煎目をいただいたあとは、茶葉もいただきます。
茶葉だけでもすごく柔らかくて味わいがあって美味しかった。
しかしさらに、なんとも意外な食べ方が!
ポン酢とカツオ節・・・!?
これがものすごく美味しい!
いや~これまた衝撃・・・!
そして、お茶作りを続けて50年近い前島さんの、お茶に対する愛情と、それを人々に味わって喜んでもらいたいというその想いに、感動するばかり。
「 のどが渇けば煎茶でも 心が渇けば玉露なり 」 前島東平
感服。。。。
そして、農家さんだけでなく、市民団体や市の職員の方が、お茶をキーワードに地域の良さをもっと多くの人に知ってもらうと、頑張っていらっしゃるのがすごく伝わってきて。
気になった方はぜひ→http://
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やはり、“人”なんだと。
人の魅力で、特産や地域の良さが格段と深まる。
やはり、ここなんだ。
地域の良さを、そこに住む人がちゃんと認識し、発信していくことが、
地域の一番の活力になると思う。
あまり知られていない魅力を発掘し、外に向けて発信し続ける大切さを学ばせてもらった。
今、日本の各地でそういった動きが盛んになってきているのはすごく素敵なこと。
知っているようで意外とわかっていないその“宝”を、丁寧に発掘していけたら、地域はどんどん輝きだす☆
ちゃばらんらんらん~ ♪