島への交通手段は主に船。
船は所要時間がかかりますが、(三宅は片道約6時間)
行きは、旅気分のワクワク感を高揚させてくれ、
帰りは思い出を熟成させてくれる時間を与えてくれる。
そして、だんだんと遠くなる姿を眺め続けていられる船の別れは、
島の1つの醍醐味 だと思うのよ。
三宅でたくさんの素敵な思い出と出会いを胸に、
桟橋では、素敵な笑顔と再会を誓い合う声が舞い上がる。
何度も振り返り惜しみながらタラップを渡り
甲板でめぇいっぱい手を振ってくれる
ゆっくりだと思いきや、意外と速い船を追いかけて、桟橋を走る
走る叫ぶ
桟橋の端っこまで行き着いて、姿が見えなくても船に向かって大きく手を振り続けるんだ
ばいばーーい!
ありがとーー!
またねーーーー!
そう、
“またね”
なんだ。
さよならじゃなくて、
またね。
来年、とは言わずとも
数ヶ月後でも、数年後でも、
いつか、必ずや、
この島で会おう
またね。
いつかという確約はなくても、また会うことは約束なんだ。
再会を誓い合う、“またね”
離れる側は、ゆっくりと島の全体を見渡しながら、思い出の場所を見つけては指さし、
島を眺めながら、島で過ごした時間、目にした風景を、その時感じた想いを回想する。
“大きくなったらまた来たいね”
ゆっくり島を離れていく
そんな船の別れも素敵です。
そうやって島の賑やかな夏は終わりに近づき、
再び静穏を迎える。
島夏物語 終幕 でも、また来年―。