すっかり太陽が夏の顔をしてきた
空気はまださわやかな春をまとってるけど
ナツの季節になると、夏の島の魅力をみんなに感じてもらいたくて
心が逸るはじけるハリキリダス…!
でも、春にもこんなにも魅力を見せられる島だと気付かされた。
そして、三宅島をもっともっと元気にするための新たな道が
確実に、形になって、目に見えてきた。
* * *
この度、三宅島がNHKの『ご近所の底力』に取り上げられ、
地域のみんなで地域を元気にする方法を考えていこうという
三宅島民が紹介されます。
☆★5月22日(金)NHK20時~放送☆★
3月にそのスタジオ収録に私も島民若者を代表して(?)出てきたのですが、その中での話し合いで
「三宅島は観光に力を入れていこう!体験型ツアーをやってみよう!」
ってことになったんです。
私はもともと将来そういうことを島で実施していきたいと思っていたんで、これはいい流れになってきたぞ!という感じで。
そしたら、NHKのディレクターさんが、番組収録その後の島民の頑張りを追うドキュメンタリーをやってくれると!
おぅ、これは三宅を宣伝するのに絶好のチャーンスッ
そこで私もここぞとばかりに、張り切ってその収録に協力してきたの。
体験ツアーのモニターツアーとして、ツアーを企画して、お客さん集めて、島の皆さんに協力をお願いして、あれこれ準備手配して、
ツアーを実施☆★
4月、春の三宅島の魅力を感じる1泊2日の旅へいざないます―
◆◇◆◇三宅島体験型ツアー◆◇◆◇
~~繋がっている島の海と森と人~~
夜明けの空に島影が浮かび上がる。
到着早々、体験その①
【漁師さんのお手伝い体験 ~エビ網外し~】
早朝の漁港に行き、漁師さんの船から上がってきたものを拝見。
4月末まで三宅では、イセエビ漁の解禁。
前日に網を仕掛け、早朝に網を上げに行く漁師さんたち。
その上げてきた網にかかっているエビやら魚やらを網から外す作業をお手伝いさせていただきました。
まだ生きているエビたちを、絡みまくった網から外すのはなかなか大変
しかもこの日は大量ときたもんだから、ひたすらこんがらがった網とギシギシ唸るエビと格闘すること1時間。
なんと、なんとも豪華なご褒美が待ってました!
イセエビをなんとも贅沢に使ったお味噌汁!
島の人でもなかなかいただけません。。
漁師さんとの会話を楽しみながらなんて贅沢な時間・・・☆
エビの美味を堪能した後、体験その②
【溶岩原ウォーキング体験 ~噴火の歴史と人と自然~】
三宅島は20~50年ごとに噴火する活発な火山島。
2000年に異例なマグマの吹き出ない噴火をしたが、その前の1983年、マグマが噴き出て溶岩が島一番の大きな集落を飲み込んだ。
溶岩のすさまじい威力の前に、学校の体育館もこの様・・・
溶岩の凄まじさを間近に感じられるウォーキングコース
そこを歩きながら、家がこの下に埋まってしまった島の方に噴火当時の体験談を伺う。
「噴火で家も、財産も、思い出までも、すべて失ってしまった。懲り懲りして島を離れたはずが、そうも経たないうちに島に戻ってきてしまった。2000年の噴火でも5年も避難させられていたのに、やっぱりまた戻ってきてしまった。なんでだか、自分でも説明できないね。」
東京から来た人にとっては、そこが一番の謎らしい。
なぜ、そんなしょっちゅう噴火する島に住み続けるのか?
島の人もそんなのうまく説明できない。私もそうなように。
真っ黒に埋め尽くされた溶岩原の中でも、少しずつ緑が蘇ってきている。
三宅島は火山によってできた島。最初はすべてこのような溶岩原だった。
そこから何百年、何千年とかけて、豊かな深い森となっていった。
度重なる噴火で、何度も何度も森を焼かれても、三宅の森は何度でも蘇り、再生してきた。
この真黒な溶岩原もいずれは森へと。
三宅の人々と自然のたくましさを感じられる風景。
浜辺でしばし、お昼寝~
潮風に吹かれて、気持ちいいんだ、これが♪
そして午後は体験その③
【火山ガスで枯れた森を再生するお手伝い体験】
島の中心の雄山は2000年の噴火の火山ガスの影響で、山のほぼすべての森が枯れてしまった。。
火山ガスはだいぶ終息してきたが、まだたまにガスが流れてくる。
草などは少しずつ回復してきているが、樹木はまだまだ。
山の森がないと、大雨のあと海に大量の土砂が流れてしまう。
森の再生をほんの少しでも後押しして早めるために、島のガスに強い樹種の植林活動をしている人たちがいる。
その人たちのお手伝いをした。
山の荒れ地で枯れた倒木をどかして、地面に苗木を1本ずつ植えていく作業はかなりの重労働。汗と土まみれになりながらの作業が2時間ほど。
かなりの達成感だったが、それでも山全体をみたら、今日植えられた範囲はほんのわずか。。
山の森の再生はまだまだ程遠い。
そして、ガスで枯れた森もまた“自然”である。
人間の破壊活動によって枯れた山ではない。
そこに人が手を加えてしまうことは、果たしていかがなものか。
そういう議論にもなるだろう。
しかし、三宅島には私たち島民も島の自然とともに生きている。
山の森が弱ってたままでは、下の森にも海にも集落にも影響が出続ける。
![ナツ@Summer!!のワクワク常夏Life♪♪-植えた苗木~未来の森](https://stat.ameba.jp/user_images/20090523/17/nattion-miyake/62/17/j/t02200293_0768102410185238039.jpg?caw=800)
噴火と共に生きる島民にとって、自分たちが元気に生活していくため山の森も元気であってもらいたい。
自然の力には逆らえないし、
一気に森を再生することもできない。
だが、森が再生しようとする力をほんの少しだけでも後押しすることで森が元気に蘇る未来も近くなるんだ 。
この植林には、三宅島民の島を元気にしたいという願いが こめられているのだと、私は思う。
それを島に訪れたお客さんも一緒にすることで、島の森を再生する一員になってもらいたい。
山を降りて夕方には体験その④
【アシタバ摘み体験 ~今日の夕飯のおかずに♪】
伊豆諸島特産のアシタバ。
今日摘んでも、明日にはまた生えてくる、という意味で明日葉という、とても生命力の強い野菜を食べてもらうことで、島のパワーをもらっていって♪
体をいっぱい使ったあとは、夕日を眺めながら温泉
疲労感心地よく癒してくれる至福の時~
夕食は、今朝採れた大きなイシガキダイが
豪華なお刺身に変身!⇒⇒⇒
いろりを囲んで、旅館のご主人と女将さんが丹精こめて作っていただいた豪華で心温まる島の料理を堪能♪♪
食べながら、女将さんたちとの会話も楽しく盛り上げる。
“おなかも、からだも、こころも、めぇいっぱい使った感じ!”
1人のお客さんの口から出た言葉。
そう、まさに、それなんですよ。
体も心も全部で、三宅島を感じてもらってね♪
今朝島に着いたなんて信じられない!ってくらい1日盛りだくさんで、今日1日朝から長かった~ぁ♪
早朝からガッツリ三宅を体験しまくったみんなは、夜はもうぐっすり~
ということで、体験ツアー1日目終了~
2日目は続きへ~