終戦68周年を迎える日本では、大東亜戦争等の歴史観については二大勢力が存在しております。

1、侵略戦争論者の主張...近現代での日本の戦争はいずれも侵略戦争であり、大東亜戦争も無論侵略戦争で、日本は多くのアジア諸国を侵略・占領し、アジア諸国民を虐殺・どれい化した。
日本はアジア諸国に謝罪と賠償をせねばならない。
つまり、日本悪玉論。

2、解放戦争論者の主張...近現代の日本の戦争はいずれも解放戦争であり、日本のおかげで韓国・台湾・東南アジア諸国は欧米露中諸国の植民地支配・属国等の悪政から解放された。
戦争の責任は全て欧米露中諸国にあり、日本には一切ないので謝罪や賠償は不要。
つまり、日本善玉論。


1はよく左翼や売国奴等がする主張で自虐史観ですが、子供達から日本の誇りを喪失させる為に日教組がよく吹き込んでます。

また、日本が嫌いで中国・韓国が好きな人がこの意見の人では多いですね。

2は田母神さんら愛国者に主張する人が多く、日本好きで中国・韓国が嫌いな人がこの意見の人では多いですね。

なので、2があたかも正しいと思っておられる方が多いと思いますが、僕はあえてどちらも全面的には支持しません。

心情的には2に近い面もあるんですが。


まず、僕が1を支持しないのは、日本が清やロシアと戦って勝っていなければ、ロシアの南下を食い止めれずに、朝鮮半島や北海道はロシアの植民地になったと思うからです。

日清・日露戦争は避けることは不可能だったのですが、侵略戦争論者に従うと防衛すら否定されて、日本国の永続も否定されるからです。

それと大東亜戦争の1派と2派の最大の焦点は、日本の戦争行為と植民地政策の是非にあると思ってますが、戦争は全て悪だとして片付けるのは駄目でしょう。

何故なら、それではチベットみたいに戦争を回避する為にどれいの平和を甘受せざるを得ないように追い込まれるからです。



僕の日本の戦争行為と植民地政策についての考えから入ります。

僕は、日清・日露戦争については日本の国益を増大させ、世界平和を守った聖戦だと考えております。

しかし、15年に及ぶ大東亜戦争は日本の国益を著しく害して、世界平和を破壊した愚行だと考えております。

つまり、日清・日露戦争は正しい戦争でしたが、大東亜戦争は間違った戦争だという考えです。

それと日本の植民地政策は台湾や満州では成功だったものの韓国では、金を大幅に必要経費以上の額を投下してしまったので、問題があったかと思います。


よく、田母神さん等の1派は
「日本は欧米露中のせいで戦争に巻き込まれたのだから、反省は必要ない」
と言うようなことを主張してますが、欧米露中に非があるという主張自体は僕も支持します。

しかし、だからと言って日本に反省すべき点が全くなかったとは言えません。

因みに僕が言う反省すべき点とは、左翼が主張する
「捏造の日本軍の大虐殺数」
「捏造の従軍慰安婦」
「捏造の植民地政策」
「戦争した事自体」
の反省ではなく、日本は日本の国益と世界平和の観点から、大東亜戦争時にどうすべきだったかという反省です。

あの神懸かり的な勝利を収めた日露戦争でも、ロシア海軍の怠慢によって、日本は索敵軽視でも日本海海戦には一応勝てました。

ロシアのミスが多かったので何とか勝てたのです。

戦後にこれを反省するどころか、あろうことか日本海海戦の勝利から艦隊決戦思想に傾倒していった愚行が、ミッドウェーの悲劇に繋がったのです。

反省しなかったツケを35年以上経過してから払わされたのです。


大東亜戦争は日露戦争以上に問題点・反省点だらけですが、未だ正しい反省はほとんどなされてません。

どうすれば、中国・北朝鮮等の共産党系の政権の樹立を防げたか?
どうすれば、アジア圏での死者を少なく済ませられたか?

これだけでも、考えさせられます。



大東亜戦争での日本の作戦ミスをまとめてみました。

1、日本が親ソ・親独・反中・反米外交に奔走し、日本が独ソと手を組むことの脅威をアメリカが感じ、アメリカとの戦争の道へと一直線に突き進んだこと。

2、日本・イギリス・フランスは本土に比較して植民地を大幅に持っている国同士なのに、あろうことか愚かにも敵対して国力を大きく減じたこと。本来なら皆同じ陣営に着いて各々の植民地を死守すべきだった。

3、日本にはソ連という隣国が存在していたので基本的に北進しかありえず、中国・東南アジアへの南進は大悪手だった。

4、日本は独ソが開戦した時も日ソ中立条約に従い、北進してソ連に攻め込まなかった。ドイツを破るとソ連の力は増大するから、選択肢としては北進しかあり得なかった。このミスが終戦時の悲劇に繋がる。

1~4の大ミステークが日本の国益を害し、日本を滅亡寸前にまで追い込んだわけです。

また、1~4は中国・北朝鮮・ベトナム等の共産党系政権の樹立を助け、戦後も朝鮮戦争・ベトナム戦争を引き起こしました。

さらには上記の国々では、文化大革命等で国内では数百数千万の死者を出しました。


しかし、日本の戦争責任を問う者の多くは僕の日記に書いてきたように問うことはありません。

何故なら、そうすると左翼や共産主義者が大好きな中国・北朝鮮政府等が悪いことがバレますし、田母神さんや中川八洋さんの主張通りに各国の左翼・共産主義者が、実は大東亜戦争(日本亡国戦争・世界平和破壊戦争)を引き起こした犯人であるとバレるからです。


ただ僕は田母神さんらとは意見が対立している点があり、南進について僕は否定的で田母神さんらは肯定的です。

田母神さんらは中国が戦争を仕掛けたんだからしょうがない、東南アジアは米英仏蘭の悪政から解放されたと主張します。

しかし、僕はとても広すぎて征服なんかできっこない中国を攻めたのは戦略性がなかったと思いますし、利害が一致する米英仏蘭を敵に回したのは国益忘却症だと思っております。


よく
「米英仏蘭中との戦争は仕方なかった」
等の意味不明なことを主張する田母神さんら民族系論客(解放戦争論者)がいます。

しかし、国益が合致する米英仏蘭との戦争や日本の国力を無駄に消耗するだけで日本の安全保障上の脅威ではなかった中国との戦争をした癖に、日本の安全保障上の脅威で国益が反するソ連と戦争しなかった大馬鹿行為には知らん顔。

そもそも日本の国益とロシアの国益は真っ向から対立しているのだから、ロシアの国益を害した程度に応じて日本の国益が定まるのです。

大東亜戦争は日本は米英仏蘭中と戦ってソ連と戦わなかったという事実は、ただひたすらに日本の国益と世界平和を破壊しただけということを白日に晒しているんです。


それと
「アメリカの対日政策からして、真珠湾攻撃は仕方なかった」
という人々もいますが、これまた意味不明。

こんなアホバカ論理が罷り通るのなら、ロシアや中国の対日政策はアメリカのそれより酷いから、日本はロシアや中国に真珠湾攻撃みたいなもの(例えば、ロシアの空海軍力が集結するウラジオストクへの奇襲攻撃)をしても
「ムシャクシャしてやった。反省はしていない」
との意味不明な供述で済むということになります。

要は田母神さんら解放戦争論者とは、日本がロシア・中国に対して太平洋戦争みたいに戦争を仕掛けて、ロシア・中国軍の反撃で日本が亡国しようがどうなろうが知ったこっちゃねえ、日本の永続なんかどうでもいいと考えてる方々なのです。


なので、僕はこれからも左翼・共産主義者ら侵略戦争論者や極右・民族系ら解放戦争論者の二大陣営いずれにも、激辛夏好者節で批判を展開する次第です。

二大陣営に属する方はご了承下さい。