こんばんは(^^)
勇気づけの講座を始めて1年くらいの頃。
「アドラー心理学をやるきっかけってなんだったの?」って、ふと聞かれました。
そのとき、やっぱり思い浮かんだのは「はじめての出産」のときの出来事^_^
初めての出産で、無事に生まれて幸せいっぱいで♡♡
すごいなぁ、かわいいなぁ、わたしの赤ちゃん♡♡
これから一緒に暮らすんだなぁ♡ワクワク♡
そんな中、退院する数日前に担当の先生から「話がある」と言われ。
「1歳までに2回心臓の手術をすることになるだろう」と突然いわれました。
動揺もしましたが、ワザと軽いフリをして、「命には関係ないんですよね」って聞きました。
「それは断言はできない」といわれて。
わけも分からず、なんか重たいものを背負ったまま、わが子とのはじめての育児が始まりました。
通りすがりのマスクを着けずに咳をする人をにらむほど(笑
そしてね、白状すると、たぶん誰のことも信用してなかったと思います。ワタシ。
ほかの人に手を出されるのは不安で、自分ですべてをやらなくちゃ気が済まなかった。
疾患は、確率の問題で、「原因はない」といわれましたが、娘に申し訳ない気持ちもあったのかも。
わたし、妊娠中になんかしちゃったかな。
日に日に愛情が湧いて、かわいくて大事で仕方なくなっていく。
「体重が増えない」
「ミルクののみが悪い」
「肩で息をする」
初めての育児に加え、心配てんこ盛りで何が普通で異常なのかもわからないまま必死でした。
その時からなんか違和感を感じ始めたんです。
「あれ、なんかおかしいぞ」って。
決定的だったのは、生後2か月の時にした手術の時でした。
はっきりと感じました。
「親ってなんなんだろう」って。
私が産んだ大切な我が子で、なんとしても守ってあげたい。
思ってるくせに、自分には何にもできない現実。
生まれたばかりのまだまだ赤ちゃんなのに他人の手に預けるしかなく、一人で泣きながら手術台に向かわせるしかない。
手術室に入る扉で、親は子どもと離されます。
初めて知りました。
「この先はこの子がひとりで戦うしかないんだ」って。
「親なのに、ついていけない場所があるなんて」って。
手術後もICUでたった一人で、見知らぬ部屋の知らない大人に囲まれ、管を付けられ動けないように固定され夜を過ごす。
どれだけ不安でこわいんだろう。
なのにそばにもいてやれない私って、いったいなんなんだろう。と思いました。
いつも、守ってあげられる気でいたんですよね。
いざとなれば私が変わってでも守ってあげようと。
できませんでした。
実際は何も、ほんとにただ待ってるしかできなかった。
悔しいほどに無力でした。
その時にね、なんか考え方が変わりました。
この子の人生におこることは全部この子が引き受けるんだ。って知りました。
どれだけ、小さかろうと赤ちゃんだろうと。
だから「強くなってほしい」と痛烈に思いました。
自分で産んどいてすぐで勝手な言いぐさですが。
親だからって、彼女の痛みを半分もらうことも、実際の不安も、
その時そばにすら、いてあげられないときがあるなら、
もう本人に強くなってもらうしかないんだと思いました。
そのために自分ができるのは、
彼女が強くなるためのサポートしかないんだと。
彼女がひとりで戦うしかないときがくるとしても、それまでは一緒にいけるはず。
それまでの私の親のイメージって「教え導く」みたいなものだったんですよね。
いいことはいい。悪いことは悪い。
間違ってはないとは思うんですがでも実際自分の、「親なのに!」っていう無力さを思い知らされて、おこがましいとすら感じました。個人的意見です^_^
こんなに小さい人が、一人で不安も恐怖も乗り越えて必死で存在してること。
「心臓を止めて手術をし、また再鼓動する」
それこそ大人の私ですら経験したことのない、いざという一大事に、親である私は、そばにすらいられなかった。
のに??
「親だから教え導く」って何かがかみ合わなくなったんですね^_^
そして、その時我が子に思ったのは、ただただ強いんだな。って。
その生命力と我慢強さと、私のことが大好きで、そばで笑ってくれる彼女を私は尊敬してます。
なので、そんなこんなの時に出会ったアドラー心理学は、一番しっくりくる方法でした^_^
本人が強くなってもらうための関わりをすること。
そのやり方を教えてもらう。
これが私が一番求めていたものだったので、すんなり入りました。
きっとこれから先も、彼女が困難にぶつかったとき、その困難が大きければ大きいほど、わたしは思ってるほどは、きっと何もできないと思うんです。
守ってあげられない。彼女の人生は彼女しか受け取れない。
だからそれに耐えうる強さをもってもらうこと。
親はそのサポートに徹するしかできることはないと思っています。
健康が当たり前になると、あんなに忘れないと思ってた気持ちも忘れそうになるものですが。。笑
でもきっと、私にとってはとても大切な、必要な出来事だったのかもしれません♡
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