もしかすると
彼は泣いていたのかもしれない
でも
それは意図してのことではない
今の状況での「春よこい」を感じていたのだと思う
彼はプログラムの世界を可視化する
その世界の人に成ることができる
たぐいまれなひとだと思う
彼をみていると
あっという間にひきこまれ
そのつもりなどまったくないのに
自然と涙があふれてくる
心をうばわれ
時間が止まる
そして時間が動きだすとき
涙とともに美しく、ピュアな想いがかえってくる
彼がフィギュアスケートにかける純な想いが
心からいとおしい


彼が舞うとき
大切にしているのは
物語としてのフィギュアスケート

今回のフリー
2回の転倒があった後は
公式練習でのケガありながら
高い完成度で魅了した

彼から“2度の転倒があったからこその天と地との世界が作れた”
とのコメントがあったとき
恥ずかしながら
正直「?」と思った

しかしTwitterの書き込みを見て驚愕した
上杉謙信公は生涯2回しか負けてない。それをわかってのコメントでは?
との書き込んだ方があったのだ

もしそうなら
というかそうである可能性が高いのだが
ホントにどこまですごい人なのかと驚くというか
言葉が見つからない

一般的に言うところの“ミス”でさえも表現の一部にしてしまう
ほんとに「僕のすべてです」と言っていたが
4分の中に天と地との世界を見事に表現したばかりか
その世界で生ききってみせた

勝った負けたという次元ではないという気がしている
彼は別の次元を生きている
北京の「天と地と」は伝説として語られることは間違いない
もう決して彼のようなスケーターは現れない
そんな自分を誇らしく思ってほしいと心から願っている

そんな彼に心からの笑顔が早く戻るよう切に切に願っている




祝 4A!

アクシデントのショート
アクシデントの公式練習
その中でも決して自分の信念を曲げずに
挑んだ4A
望んだようなクリーンな形ではなかったかもしれない
でもちゃんとISUが認めた4A
胸を張ってほしい

自分では誉められない
誰かに誉めてほしい
そんなふうにある局のインタビューでうちあけていた

ふと思う
彼が1番誉めてほしい相手は
もしかしたら
ちっちゃいゆづくんなんじゃないだろうか

そしてたぶん
ちっちゃいゆづくんは今回の彼の結果に

努力は嘘をつくよね
でもほら無駄にはならなかったでしょ
がんばったんじゃない?
よかったよ

そんなふうに言ってくれるんじゃないかな

今回は試合には負けたかもしれない
でも4Aの壁は壊せた
勝負には勝てた
そんなふうに思えた