避難中の知己がいた
まだやっと三十路
いつか自宅へ帰れると信じていたのだろうか
しかし命は天に登り
自宅に帰ることはなかった
入退院を繰り返し
もともと丈夫でなかったその人
しかし
3.11がなければもう少し生きられたかもしれない
仮の宿の頼りなさもその人を苦しめたことだろう
わが県にいったい何人このような人がいるのだろうか
わが知己よ
永遠なれ
せめて魂となった今こそ
我が家へ帰りたまえ