また音程の話です。本当に悩んでいる人が多いので。
もうシリーズ化してもいいかもしれない。
今回はこれ。
ただ、この人の動画ね、あまり参考にならない。
というのも、元々上手だった人があげている動画なんですよね。なんというか、めっちゃ分かると自称しているけど、聞き手に寄り添っていないので自己満足なんですよね。
ボイトレ相談室とかもあるみたいだけど、なんかイマイチな印象でした。
なので、あまりためにならないので、本当は取り上げたくないのですが、Youtubeの悪い点というか、この人の動画がためになると信じ込んでいて良くないトレーニングをする人が出ないためにも、ここで取り上げておきます。
長々と話していますが、要点は以下。
- 1音以上外す人・全体的に外す人は元の音をよく聞いていない
- 下に外す人は音域が狭い
- 半音下に外す人は口の形が悪い(開きが小さい)
- 半音上に外す人は勢いや力任せに出している(音域には余裕がある)
とのことです。
1つずつ見ていきます。
まず元の音をよく聞いていない件について。これはそうとも断定できません。
これは何ですか?楽器で演奏できるぐらい元の音を知っています。
あるいは、これは何ですか?楽譜作れるぐらい音を把握しています。でも当時は音程正解率54%です。
ね?この人の言うこと、あてにならないでしょう。
元の音をよく聞いていないだけではなく、色々要因はあります。しゃべり声のまま歌っているとか、音が安定しないとかね。頭では「あっ、外したな」って思っても、身体が補正できていないんですよね。
音域が狭い件について。
これはまあその通りかな。珍しく正しいこと言う。
余裕がないと安定しませんからね。安定性も大事です。
口の形の件。これは違うと思います。
ということでしらスタの動画から引用。
散々書いてきていますが、復習!音程って整体の高速振動でした。
後半、質問コーナーの2番目でしらいしさんも言ってますが、喉仏の緩慢な動きで音程を取るのは不可能です。
喉仏でも無理ですし、口の形でももっと無理です。
口を大きく開けるとたしかに大きい声は出る。出るんだけど、音が分散して音程が取りづらくなります。
今までこのブログ見てきている人は分かると思うけど、音程といえば、夏夫ハチさんはこの2つの動画が好きだよね。と思っているかもしれない。
うん。その通り。とても重要な動画だと思っています。
しらスタで音程とは何か?という定義を知ることができるので、音程取れると宣言している動画の正誤を判断できるようになる。
で、けいたんの動画で実際に音程を取り方を実践する。
この2つの動画だけで音程の基礎は実技込みできてしまうんですね。
脱線した。なんでこの動画出てきたかというと、4番目で年度粘土を伸ばすってありますよね?
口を大きく開けると年度粘土はどうなりますか?あちこち飛んでいくか、飛ぶ地点決めると全部飛んでいってしまいますよね?
むしろ、口を大きく開けることで、口に力が入り、音程が不安定になります。そうです。これは力づくで音程を高く戻しているだけです。
え?じゃあ口を大きく開けるのはいけないことなんですか?という質問がありそうなので答えておく。
何がダメなのかというと、力が入るのがダメだと書きました。なので、力を入れない範囲で口を大きく開けるのは問題ありません。楽しくなって笑顔になって口角が上がるのとか、退屈になってあくびをして口が大きく開くとかね。あくまでも自然な範囲。
意識して口を大きくしようとするのが良くないのであって、力が抜けた自然な状態での口が大きくなるのは悪くありません。
自然体が一番ですね。口が大きく開いてしまうのは良いですが、口を大きく開けようとするのはNGです。
翻って、最後の勢いや力任せに出している件。これは思い込みの音程の話ですね。
メンタルの話ですが、落ち着いて歌うのは良いことだと思います。それにより力みも入りにくくなるので。
ただ、これは急に変化する場合に特化しているんですよね。ドレミファがドレミファ#になる場合とかを考慮していないんですよね。こうなる場合を知りたかった。(よくなります)
急に変化する場合は思い込みの音程もそうなんだけど、合わせること自体が難しいですからね。高いと思って出したら高過ぎた。そうか。じゃあ次はもっと低く出そう。と思って出したら低過ぎた。とかよくあることです。この曲のサビとかね。