2022年11月の記事の複製です。ブロ友さんの記事で紹介されていた歌でしたが、なかなか感動できる歌だったので、自分でも記事にしてみたものです。

 

***********************************(2022年11月25日初出)

 

 

元はと言えば、赤の他人だったはずなのに、親子の絆より強く太くなるのが夫婦の絆だと思うのです。両親の姿を見ても、今のわが夫婦を思っても、そう強く感じます。

 

ブロ友の「サンフランシスコの歩き方」さんが、先日の記事で取り上げていた歌を聴いて、その想いをあらためて強く意識しました。

 

それは…『愛のカタチ』(海蔵亮太)

 

介護施設に入所している利用者で、認知症がひどく、感情表現は消えてしゃべることもなくなって自分の子どもを見ても誰だかわからなくなった男性が、月に1度来る奥さんの姿を見ただけで満面の笑みになるという話を聞いたことがあります。

 

わたしの母が亡くなったとき、立ち会った父は、母の手を握りしめて、「愛してるよ」という言葉を涙と共に絞り出しました。そんなことを言う父ではなかったので驚いたわたしでしたが、わたしに出来ることは、そっと病室を出ることだけでした。

 

桜舞い散る 春待たずして

もしもあなたが この世を去ったら

実り黄金の 秋待たずして

あたしは あなたを 追うのでしょう

 

わが家の場合、奥さんが16歳若いから、順番ではわたしのほうが先に逝くはずだけど、もしも万が一逆になったとしたら…しばらくは抜け殻になっても、なんとかかんとか、自分ならやっていくのだろうなとは想像できます。でも今から、「あたしのほうが先に逝きたい」と言う妻を残して旅立つのは心残り以外の何物でもありません。

 

あなたが教えてくれた事

言葉には 何もないけれど

あなたが教えてくれた事

それは本当の「愛のカタチ」

 

「愛のカタチ」を知った人は、この上なく幸せ者なんだろうと思います。

 

幾年老いて あたしの記憶を

病が徒に食らえども

愛子の名を忘れ 我が名を忘れ

それでもあなたを 忘れません

【愛子(まなこ):愛するわが子】

 

もちろん、わたしも妻の名も姿も匂いも永遠に忘れることなく、生まれ変わったら、また妻の魂を探す旅が始まるのだと思っています。

 

涙なしには到底聴くことはできない、この歌です。

 

(どんぐりさん、今では名女優の竹原芳子さんが、いい味出してます)

 

 

【補足:MVに添付されている解説】
65年間連れ添った夫婦の「揺るぎのない愛」の歌。
今から約11年前、シンガーソングライター中村つよしが、
65年間連れそった夫婦、実の祖父母の話を歌にしました。

アルツハイマー症に侵された妻…楽しかった日々、
辛かった日々、笑い合った時間、涙を流した夜、
友達の事や家族の名前すら、すべてが記憶から消えていく…

最後は自分の名前すら忘れてしまった彼女ですが、
驚くことに、先立ってしまった夫の名前だけは
決して忘れることはありませんでした。

来る日も来る日も亡き夫を待ち続け、
最後は安らかに夫の元に旅立ちました。
その祖母の「揺るぎのない愛」を孫である作者が歌にしたのが、
「愛のカタチ」です。

 

***************************************

 

SINGULART(フランスのパリに拠点を置く現代アートの国際的なオンラインショップ)の登録アーティストであるわたしのサイトは、こちら 右矢印 SINGULART

 

夏夫の写真は、以下のリンクからご覧になれます。

 メルカリで、きれいな写真を販売中 右矢印 夏夫’s Photo

 

  Instagramは、こちら(アート系中心です) 右矢印 @fumipapa0729

 

 夏夫が撮影したストックフォトのご購入は、PIXTAまで 下矢印

 

写真素材のピクスタ