同じアメブロですが、5年以上前に書いていた別ブログからの再アップです。

同じ記事をyelpのレビューとしても書いています。右矢印魚勇(yelp)

 

この記事中の「魚勇」という魚屋さんは、すでに閉店。

そういえば、そんなこともあった、という寂寥感を伴う思い出が、またひとつ増えてしまいました。

 

*********************************************(以下 過去記事)

 

「そろそろ、店やめようかと思ってるんだよ」
魚勇のご主人は、しみじみと話してくれた。

 

 

この店を訪れたのは、実にひさしぶり。もしかしたら40数年ぶり。なにしろ私が小学生の頃からあった魚屋さん。昔は別の呼び名だったと思うが、今は「朝日西小入口」という名称になっている交差点の角にある。

昭和30~40年代のあの一角は、魚勇をはじめ、肉屋、八百屋、乾物屋があって、いつも威勢のいいかけ声があふれ、活気があった。

魚勇が入っている建物の向かいには、かつて「おさるや」というこじんまりしたスーパーがあって、実際に店頭にはオリがあってサルが飼われていた。小学生の頃は、よく見に行ったものだ。

また、魚勇のはす向かいには草加せんべいのお店があって、こちらは今も健在。やはり小学生の頃は、煎餅が店頭で焼かれていたので、その様子を飽きることなく眺めていた思い出がある。

結婚後、川口市朝日をしばらく離れていて、7年前に戻ってきたが、気にかけていながらも魚勇にはなかなか訪れる機会がなかった。かつては鮮魚が中心だったような記憶があるが、今は焼き魚、煮魚、惣菜が多く並んでいた。どれも家庭的な安心できる料理。値段も手ごろ。

 

先日はシジミを買ったが、「このぐらいでいいかい?」と手でざっくりとつかんで、味噌汁にちょうどいいくらいの量で、たしか280円くらいだったか。昔ながらのお店でレシートはないし、ほかの品物も買ったので、「くらい」としか言えないが・・・。

 

「昔は、ここに八百屋さんとかありましたよね?」

ひとつの建物の敷地内に、L字型に店舗が配置されていた。
「そうだよ、八百屋もあったし肉屋もあったし、乾物屋もあったけど、残ったのはウチだけだよ」
「そうでしたか、お店のほうはもう何年くらいになるんですか?」
「あぁ~、45年以上にはなるよね」
「へぇ~、やっぱりそうですか。子供のころ、祖母といっしょに、よく来ていた思い出があるんですよ」
「もう年も年だし、そろそろ、店やめようかと思ってるんだよ」
「え~~!それはもったいない」

 



近所から昔ながらの魚屋さんがなくなってしまうのは残念。しかし、それも仕方ないことなのだろう。近頃、懐かしの昭和がもてはやされているが、すでに現代は平成の世。かつての昭和という時代は、記憶と記録のかなたにかすんでいく宿命にあるのだろう。

そういえば、魚勇で買ったシジミは抜群にうまかった。
「これ、どこの産地ですか?」
「それは青森だよ」
身がふっくらしていて、煮出すと味が濃厚。スーパーで売っている貧弱なシジミとはワケが違う。それでいて値段はいっしょ。

いつ閉店してしまうのか、そこまでは確かめなかったが、それまではこのシジミを買いに足を運びたいと思っている。
 

(アメブロ別ブログ・2015年7月4日)

 

*********************************************(以上)

 

話違いますが、ちょっとおもしろい記事を見つけたので、ご紹介します。

 

こちら右矢印官僚の言いなり」な安倍首相を見捨てる、自公実力者たちの実名

 

安倍政権、もう限界でしょうね。

 

 

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