最近は物忘れがひどくなったと嘆く方が多いと思います。
周りの家族が何で覚えてないの!と言ったりします。
単純な物忘れは、認知症とは違います。
分かりやすく説明すると、物忘れは忘れているということはわかります。
だから、思い出そうとすることもできます。
認知症の方は、忘れたこと自体気づきません。
ここが物忘れと大きく違うところです。
例えば、朝食で何を食べたか忘れてしまうのは物忘れ。
朝食を食べたことすら忘れてしまうのが認知症。
そうイメージすると分かりやすいでしょう。
認知症の方は、朝食を食べた直後に「食事はまだ?」といったり、
「たそがれ症候群」といって、自宅にいるのに夕方になると「そろそろ帰らないと」と言い出したりします。
忘れちゃいけないとか、無理に思い出そうとしてはいけません。
忘れたことを責めてもいけません。
忘れることは、悪いことではないのです。
忘れたっていいんです。
思い出せなくても大丈夫です。
たいていは大したことではないんです。
忘れたままでも、暮らしていくには支障がない。
生きていけるんです。