名古屋から東京まで、新東名高速や東名高速を走りながら、
あちこちのSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)、
または高速を降りて道の駅、を回る機会に恵まれた。
改めて東名の、それも上り線を走る車窓から街々を眺めていると、
かつて美しかったであろう東海道の海沿いの景色や街としての機能が、
その昔の東京五輪(高度経済)時代の東名高速という開発によっていかに
ズタズタに破壊分断されたかが驚くほど分かってしまう。
もっとも日本橋の上にサッと首都高を作ってしまう時代。
父や母の時代はその後多くのものを失い、多くのものを手に入れてきたわけだ。
(もっとも同じことがその中間の世代によってまた新しい東京五輪で行われようとしているところが切ないのだけれど。。。)
さて、ここから先の僕らの時代。
古きものを守りつつ、加工しつつ、新しいものを作りつつ。
丁寧に、でも斬新に前に進みたい。
というわけで、由比港(静岡県)の「浜のかき揚げや」へ。
今は桜エビシーズン。平日なのに座席はほぼいっぱい。
シーズン以外は土日のみ営業らしい。
ちなみに土日は相当並ぶとのこと。
県外からここのみを目掛けてくるゲストも多いと聞く。
注文するは「漁師の沖漬丼セット」。
生の桜エビの旨さと食感はもちろんのこと、
絶賛されるべきは桜エビのみの「かき揚げ」の旨さである。
ピンク色に染まるそのかき揚げは、もう文句なく、人生最旨かき揚げとさえ言えるだろう。
漁港にありながら、景色は良くない。
店は国道1号の高架下にあり、目の前には東名が走る。
それでも桜エビはたまらなく旨いし、
それを提供してくれる漁協のお母さんたちは恐らくたまらなくたくましい。
とてもとてもいい気分にさせてくれた「浜のかき揚げや」なのであった。
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