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すっかりいわき市づいている今日この頃。
ようやく初めて白水阿弥陀堂を訪れることが出来た。 早朝の凛とした空気の中、見事な紅葉と
それを当然のように従えた中央の阿弥陀堂のなんと堂々とした姿か。
そしてこの庭。
コンセプトは極楽浄土。見事である!
ちなみに白水は中尊寺金色堂のある平泉の泉を分解したとか。
そのセンスに脱帽する。
聞けば平安時代の建築だという。
彼なのか彼女なのか、
ともかく850年この地に佇んでいる阿弥陀堂を前にして、
それは齢数十年の若造、姿勢を正さずにはいられない。 この時代の建築を見るといつと思うのだが
どっしりとした力強さを感じつつも、
優雅な香りが漂うのである。
骨太なバレーダンサーを想像してみたが、
全くいい喩えではなかった(笑)。
撮影の為に早朝お邪魔したのでほとんど境内に人がいなかったが、
拝観時間と同時に観光バスから降りてくる人、ヒト、ひと。
平日の9時だというのに、
ニッポンのおじいちゃん、おばあちゃんのなんと元気なことか。
特におばあちゃんたち。
「きれいだねえ」
「橋を越えたらお金(拝観料)がかかるの?」
「あら~、あたしゃお金持ちじゃないからね。
中から見るとなにか違うの?変わらない?ここからで十分だよ」
「あたしは行くよ!」
「ああ行ってらっしゃい、行ってらっしゃい」
そんな会話を受付の前で大声で交わす。
中に入らなくてもおばあちゃんたちは
池の畔で皆本堂に向かって手を合わせ、
池の鯉や鴨にエサ(これは買う!)をあげては
きゃっきゃっと女子高生のようにはしゃぐ。
それに比べておじいちゃんたちは
まるで法事でもあるかのように皆々が黒、またはグレーのスーツ姿で、
ボソボソっと話しており、どうにも全体的に暗い。 白髪を紫に、緑に染めた、
見る人が見たらパンクにしか思えないおばあちゃんたちとは
見た目からして負けているのだ。
やはりここはパンクなおじいちゃんを目指さねばならぬ!
と固く阿弥陀堂に誓うのであった。
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