京丹後市にて丹後ばら寿司を食す! | 団長ブログ「ニッポンを、セカイを、オモシロく!」

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元アトラクションプランナーにして、観光プロデューサー。そして現在は企画プロデュース集団「トコナツ歩兵団」を率いて様々なプロジェクトを仕掛ける団長/プロデューサー/プランナー/小説家・渡部祐介が、「ニッポンを、セカイを、オモシロく!」する!

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京都北部に位置する京丹後市。
いくつかの温泉を有し三方を海に囲まれた土地である。
静御前の出生地でもあるというが、
京丹後という地域名としては聞いたことがあるものの、
全国的に有名な観光地はない。

先日、わずかながらこの町を訪れる機会があった。
前回紹介した高浜町同様に、
これから始まる夏休みを目前に控えたワクワク感みたいなものが
どことなく町全体をくるんでいた。

ギラギラと輝き始めた太陽に、
夕日が浦という素敵な名の海はキラキラとその光を反射させながらも、
「まだ早い、まだ早い」と諌めながら夏本番を待っているような、
そんな気持ちの良い日であった。
photo:01

市の観光課の方に聞いて初めて、
この地方に古くから「丹後ばら寿司」というものがあることを知った。

平日、それもお昼を大幅に過ぎた時間である。
それでも料理を出してくれるお店をわざわざ探して
電話まで入れてくれた観光課の若いスタッフに、
既にこの町にかなりの好感を持っていることに気付く。

旅に彩りを加えるのは人である。
どんなに素敵な景色を見ても、
地元の方の対応一つでそれが良くも悪くもなってしまう。

もっとも人の魅力だけでは、
多くの観光客が来ることはないのが難しいところなのだが。

さて辿り着いたのは万助楼という海辺に佇む素敵な宿であった。
一瞬ここで良いのかなと躊躇してしまうほどの優雅な作り。
市のスタッフが連絡を入れてくれていたらしく、
通された部屋からは海辺が見え、既に冷房が効いていた。

photo:02

ばら寿司をお願いすると、
「既に準備をしております」とのこと。
こういう応対をされると思わず笑みがこぼれる。
近郊にこんな海と宿があれば毎年来るのに。

photo:03

出された「丹後ばら寿司」は可愛いらしい作り。
男一人で食べるのが勿体ないほど。

聞けばこの地方で人が集まる際には必ず出されるとのこと。
各家庭によって味は違うが、
さばのおぼろ、しいたけ、錦糸卵、紅生姜は欠かせないらしい。
おぼろのほんのりした甘さが疲れた身体に染み込むよう。

お会計をする時になって
そういえば一度もメニューを見ていないことに気が付いた。
この立地とこのお宿、
そしてこの料理ではそこそこするかもしれないと思ったが、
お吸い物と茶碗蒸しが付いてこれで850円。

これまた大いに嬉しくなってお店を後にしたのであった。


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