【多分1年後は今思いつかないことをやっているんだと思う。】
-最後に加藤さんの今後ってどこに行くんですか。
「最後は「儲かんないBAR」に行くよね(笑)。
今50なんだけど、それは60ぐらいからやりたいのね。
あと10年は来るものは拒まず、去る者は追わずっていう感じで。
北軽(北軽井沢)のバーベキューレストランの話も向こうから話が来て、
僕のネットワークの中でこういう仕組みができるとかだから。
多分そういうことを、悪く言えば先が見えないけど、
良く言えば、そういう今までのネットワークの中で新しいものを作り続けたい。
10年後何をやっているかっていうのが自分でも想像もつかないし、楽しみでもあるし。
URの土地を借りてキッチンカーなんてことは1年前には思いつかなかったことだし。
多分1年後は今思いつかないことをやっているんだと思う。
でもそのベクトルはハッキリしていて、
キーワードは縁側であり、今でも変わらず思っているのは究極の形はBARだと思っている。
コミュニティの場としてのね」

【なんとか縁側カフェとか儲かんないBAR周りとかしながら、なんか少しづつ暮らしていければいい】
-最終的に「儲かんないBAR」をやる場所はどこなんですか?
「そこら中。普通のサラリーマンがそこら中で開きたいって俺に言いに来て、
どうぞどうぞやってください、こんな感じでやれば簡単にできますよ。
料理できなくても、そういう思いがあればできますよっていうのをそこら中で。
その前段階で「せたがや縁側カフェ」みたいな、
なんとか縁側カフェっていうのを日本中に作りたい。
でそこを旅しながら回りたいの。
「あおもり縁側カフェ」ちょっと行ってくるとか、次「あきた縁側カフェ」行ってくるとか。
今「やまぐち縁側カフェ」の話来ているんだけど、そういう仕事をしたい。
縁側カフェ周りとか「儲かんないBAR」周りとかしながら、なんか少しずつ暮らしていければいい。
俺は「裏地図」って言っているんだけれど、
なんかそういう旅人が寄る場所って意外と決まっていて。
それが「せたがや縁側カフェ」だったり、「儲からないBAR」だったりだといい。
そういう「裏地図」になる店を作りたい。
それって説明しづらいんだけど、仲間と話しているとさ、同じようなパターンなんだよね。
匂いというかかぎつけられるカフェとかBARがもっと出来たらいいし、
あ、俺そこ知ってるとか言いたいし。
素朴な老後っつうやつね、なんか(笑)」
縁側商店プロジェクト
http://www.engawa-cafe.jp/
【対談後記】
このインタビューを行ったのは実は1ヶ月ほど前。
久しぶりの再会で、お互いの最近の仕事を確認しあいながら進めて行く、
字面よりもかなり長い、過去最長のインタビューになったんですね。
もちろん飲みながら、というのも原因ですが(笑)。
そしてその後、加藤さんと久しぶりに仕事をする機会に恵まれました。
かつて同じ会社で、ほんの数年同じ時間やプロジェクトを経験した2人ですが、
出会って6年後に、今のお互いらしく、東京を離れて、
石川県能登半島の山中で一緒に仕事をする。
人との出会い、繋がりってやっぱり大事だなと痛感させられた今日この頃です。
もちろん今回の仕事も、とても素晴らしい時間となり、
それからとても素晴らしい出会いに恵まれたプロジェクトになりました。
まだ50の加藤さんのこれからが、とても楽しみです!!!