今週はオルタナティブリゾートプロデューサー・加藤文人氏と語ります。(2/5) | 団長ブログ「ニッポンを、セカイを、オモシロく!」

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元アトラクションプランナーにして、観光プロデューサー。そして現在は企画プロデュース集団「トコナツ歩兵団」を率いて様々なプロジェクトを仕掛ける団長/プロデューサー/プランナー/小説家・渡部祐介が、「ニッポンを、セカイを、オモシロく!」する!

さて対談は2日目です。

【青山ピクニックラウンジという構想があって、結果的にランチになった】

$「ニッポンの旅は、エンターテインメントでもっともっと面白くなる!」

-「青山ピクニックランチ」(表参道のど真ん中で
今年1~8月にかけて、加藤さんはキッチンカーが集う同イベントを主催)
はどこから生まれてきたんですか?

キッチンカーをやるとキッチンカーの仲間というか、知り合いが増えるわけさ。
安く車が作れるもそうだし、いい場所があるとか。それがベースでまずあって。
もう一個はコミュニティにこだわっている中で、シブヤ大学っていういろいろ若い子たち、
大学生じゃなくて、OLとか若いサラリーマンが集まって学ぼうというのを
渋谷に限定してやっているのがあって。でそれに興味があって。
コミュニティーを作るという意味でね。
そこで知り合った人の会社がUR都市機構から相談を受けてて、渋谷だから。
遊休地があって、渋谷の街づくりみたいな提案をしてくれという話があって。
シブヤ大学はNPOでその場を使うことはできるけれど、そこで収益を上げることは
できないから、収益をあげる方法ってないんですかねってその会社から相談を受けて。
じゃあそういう場所だったらキッチンカーを集めて、
あんな一等地だったら収益上がるからという話をしたの」


-あれはデカいですよね。何がでかいって世間的な信頼感が一気にアップする。

「おかげで1月中旬から8月の初めまで借りて、トラブルもなくきちんと賃料も払い、
URさんにすっかり信頼していただいている(笑)」


-青山ピクニックランチは今閉じていて、次はラウンジなんですよね?

「順序は青山ピクニックラウンジという構想があって、結果的にランチになったんだよ。
あの辺のクリエイターの人たちがアウトドアでWiFiがバンバン飛び交っている中で、
タープの下でMTGしたら気持ちいいじゃん。ラウンジ的にね。
そこで待ち合わせしようっていう構想があって。
それがぽしゃった後、ピクニックというのを残して、
ケータリングカー集めるからランチにしようという」


-今は準備中?
「ラウンジに向かって準備中(笑)」


【縁側的空間は常に意識をしていて、(中略)必ず仕込んでいた】



-ちなみにPICAの頃にも縁側というキーワードはあったんですか?

「あった。ずーっとあった。PICAの頃もそれはずっと意識していて
PICAの中でも「加藤さんの縁側という発想が大好きです」って色紙に書いてくれる
スタッフもいるぐらい浸透していて。
だから山中湖のハンモックカフェも僕にとっては縁側的空間だもん、間違いなく。
縁側的空間は常に意識をしていて、PICAの中でもメインではないけれど、
必ず仕込んでいた」


【縁側っていうのが物理的にも、概念、メタファーとしても、すごく人と人が繋ぐ場所】


-そう言えば加藤さんが独立してすぐの頃、2年ぐらい前かな。
加藤さんが縁側評論家になるって話をしていたんですよ。

「もっと遡ると、原点はもう明確なんだけれど、
それはもうインド・ネパール一人旅以外の原点はなくて、学生時代の。
やっぱり一人で行っていろんな人とコミュニケーションして、やっぱ人が一番面白い
そこが原点になっていて。じゃあ人と出会いやすい場はなんだろうと考えると、
縁側っていうのが物理的にも、概念、メタファーとしても、
すごく人と人が繋ぐ場所だと思っていて。

更に言えば人と人が繋がりやすいし、人と外とが繋がるみたいな場所だと思っていて。
だから縁側というものにこだわっていて」


-僕は沖縄の八重山が好きでよく行くんですけど、
沖縄にもそういう感じが残っていますよね。

「そう。沖縄の石垣島には雨はじという縁側の原点みたいなものがあって。
雨を防ぐために縁側ができたというハード面でも好きだし、
概念としての縁側的な空間、内でも外でもない、かしこまってもなくて、
ちょっと腰掛けて話ができて、その皆で集まって話ができた中で新しいものが生まれたり、
新しいことを知ったり、そういう
化学反応が起きる場としての縁側というものが好き


縁側商店プロジェクト
http://www.engawa-cafe.jp/