対談は4日目です。
【行ったり来たりする人としてね、やっぱそこで一つ何かできないかなってのがある】
-そして今、滝口くんは新しい場所に行こうとしているよね。
(滝)「ちょうど震災と引っ越しとね、色々と重なっちゃったっていうのがあって。まあいろんなことが区切りになって、僕の中で。さあリスタートだと。新しい名刺の個人名が大きいのもそうなんだけど」
-個人としての勝負だ。
(滝)「リスタートだと言った時にね、さあ俺個人は何を持っているかと。そうするとね、タイに10年以上行っていて、もう40回近く行っていてね。ものすごい向こうのいろんな人たちと繋がりを持っているわけ。これは他の人にない財産だし、そもそも論、企画という抽象的なことを言っていてね。タイと日本を繋ぐと言っちゃうと分かりやすすぎちゃうんだけど、そういうポジションでタイにいる日本人はいっぱいいるけど、行ったり来たりする人としてね、やっぱそこで一つ何かできないかなってのがある」
-いい意味でアパは原点に戻った感じがあるよね。僕らの出会いだって加藤さん(現・㈱リゾートコミュニケーションデザイン代表)がタイのフリーペーパーで滝口くんの連載記事を読んで、連絡しなかったら成立していない。吉祥寺繋がりで会ったんでしょ。
(秦)「あれが青山の事務所だったら連絡来てないかも(笑)」
アパの設計を支える秦さん。発想がぶっ飛んでます(笑)
-俺らが会っていないということはR-Asia(※現・初島アイランドリゾート)は出来ていない。
(滝)「もっといいものになっていたかもよ(笑)」
-それはある(笑)。でもね、あの時に滝口くん、秦さん、植木さんたちに会って、俺はすごい影響受けた。大袈裟な言い方じゃなく、あそこでR-Asiaやってなかったら、俺はまだ富士急でアトラクション作っている気がする。あそこでこういうスタンスで仕事をしている人がいるんだなって思って。それでモヤモヤし始めちゃったんだよね。今、あの辺りの出発点だったモヤモヤがようやく形になりそうな気がしている。やっぱりね、アパートメントと組んで、ニッポンを考えたらさ、タイじゃなくてね(笑)、めちゃくちゃ面白いものができるよね。
(滝)「そこは是非ユースケさんと組んでやりたいよね」