ニッポンの旅を面白くするvol.5「服にだって演出があるんです!」 | 団長ブログ「ニッポンを、セカイを、オモシロく!」

団長ブログ「ニッポンを、セカイを、オモシロく!」

元アトラクションプランナーにして、観光プロデューサー。そして現在は企画プロデュース集団「トコナツ歩兵団」を率いて様々なプロジェクトを仕掛ける団長/プロデューサー/プランナー/小説家・渡部祐介が、「ニッポンを、セカイを、オモシロく!」する!

「ニッポンの旅は、エンターテインメントでもっともっと面白くなる!」-??.JPG



またまた随分空いてしまいましたね。
でもこちらは独断と偏見のブログです。
月曜は「お土産」で、火曜は「手ぬぐい」でなんてことも考えてみたのですが、
そうすると5テーマしかできないし、自由度がなくなってしまう!
もう語りたいこと、伝えたいことが山ほどあるんです!
というわけでこんなペースで進みます(笑)

今日は「演出」の事例紹介です!

世の中のほとんどのモノゴトには演出が入っています。
面白い例を1つ紹介します。
出典は日経MJさんの2005か2006年ぐらいの記事から。

「デッド・ベイカー」社の記事ですね。

テッド・ベイカーは日本では余り知られていませんが、
イギリスの服装ブランドです。

コンセプトが面白いんです。
テッド・ベイカーというのは人の名前なのですが、
架空の人物なんですね。

テッド・ベイカーの親友が同社の社長ということになっています。
社内ではテッドが週末に誰と何処に行ったかという会話が繰り広げられ、テッドの好みの服が作られていくとか。

つまり、その服の背景をキチンと作っていっているわけです。

これは映画の演出となんら変わらないわけですね。

僕が大好きなスターウォーズにしても、
第一作の会話で既にクローンウォーズという物語の前の時代の戦争の名前が出てきたりする!

物事の背景には全て演出があると言ってもいい。

でも巨大なエンターテインメントの1つであるこのニッポンの旅に、観光に、どうも演出が効いていない気がしてしまうんです。

民間はそもそも全体で考える必要がないし(最近は素晴らしい事例が数多く出て来ています)、
行政は上層部の頭がガチガチなので若い人に自由にやらせることができない。
更には3年ぐらいで人事異動があるからどうやったって広い視点が持てないし、情熱や想いが伝播しない。

特にハードを伴う行政のそれは、
考えていないということを越えて、
むしろ害になっている場合さえある。

では誰がそれを指摘できるのか?
誰が適切なアドバイスをできるのか?

本当は内部の人が指摘すればいいんです。
それができなければ外部を上手につかうしかない。

あとは誰を使うかということです。
この分野は人材が恐ろしく不足しています。
その結果が、◯◯県もA氏、××県もA氏ということになり、どんどんと日本均一化が進んでいきます。

旅行会社のOBを起用すればコネクションが利用できます。素材発掘もできるかもしれない。
ただゲストを楽しませるモノゴトやエンターテインメントな発想と経験がないためモノゴトを作り上げることができない。

本当は建築家やディベロッパーの方が
よほどいい。
けれどもどうしてもハードよりになっていってしまう。

そこにエンターテインメントを作り続けてきた僕らの入る余地が生まれるわけです。
営業になってしまいました(笑)

でもここはキッチリと考えていかなければならないところなわけです!