Speechless

スピーチレス。

胸に迫って言葉にできない。

 

パリオリンピックのオープニングセレモニーのトリを務めたセリーヌ・ディオンの姿と歌声に言葉も出ないほど感動しました。

中継していたアメリカのニュース番組のキャスターが涙混じりの声で「Speechless」とつぶやいていました。まさに!

 

エディット・ピアフの「愛の賛歌」を歌うセリーヌさん、すごかったですねえ。

私は、ユーロとコパアメリカで燃え尽きてしまって、今回のパリオリンピックは時差が厳しいこともあり、特に応援している選手もいないことから、まあ、開会式とサッカーとマラソンだけ見るかと、やる気のない姿勢だったのです。

でも、パリのオリンピックとなれば、芸術大国フランスがそのプライドにかけて素晴らしい演出を見せてくるだろうし、懐かしいパリのいろいろな名所が使用されるということで、開会式は結構楽しみにしていました。

期待どおりの素晴らしい演出。トランスジェンダーをここまで押し出すか!?というすごく自由~な演出。そして粋。

やっぱり、東京オリンピックの開会式と全然違いますなあ~。まあ、東京の時はコロナだったからね。でも、レベルが違う気がしましたわ。

 

そして最後の最後に、エッフェルタワーで「愛の賛歌」をフランス語で歌い上げるセリーヌ・ディオン。

フランス語うまいなあと思ったけれど、彼女はカナダ人ですが母国語がフランス語なんですね。フランス語でアルバムも出していてフランスでも大人気とか。

難病との闘病でしばらく歌手生活から遠ざかっていましたが、オリンピックでカムバック。

ディオールがデザインしたというパール色に輝くドレスを着て、パリの街にむけて、エッフェルタワーから「愛の賛歌」を歌い上げるセリーヌさん。セリーヌさん自身がこの曲を選んだそうです。圧巻の、素晴らしいパフォーマンスでした。

いや、ほんと、Speechlessでした。

 

そして、セリーヌさんが歌い終わった後、花火がばんばんとあがるのではなく、セリーヌさんのパフォーマンスに感動した余韻を残したまま、開会式は終了。これもよかったですね。誰もがセリーヌさんの歌に胸を突き動かされた後、それぞれにその感動を抱きしめて、セレモニーは閉じる。ここで花火とかばんばん派手に打ち上げたら興ざめでしたわ。ここらへんの演出はやっぱりフランスらしい粋を感じました。

 

セーヌ川を流れながら火がついたピアノの傍で歌われた「imagine」と、セーヌ川の上を駆ける透明な馬もよかったなあ。

いや、素晴らしかった。

 

昔は2024年なんて遠~い未来のことだと思っていて、私はパリオリンピックの頃は何しているのだろう、生きているのかな?なんて思っていたけれど。

しっかり、生きてます(笑)。ちゃっかりオタクにちょいはや定年ライフを送っています(笑)。

 

セリーヌさんの闘病はまだ続いているようですが。またコンサートを開けるくらい元気になられるよう願っております。

あまりにも、セリーヌさんのパフォーマンスが素晴らしかったので、アマゾンプライムビデオで見れる「タイタニック」を見返して、セリーヌさんの歌う「My heart will go on」に聞きほれてしまったわ。