漫画家のささやななえ先生が亡くなったと知りました。

改名されて、「ささやななえこ」とされたそうですが。

私は「ささやななえ」という名前の時に、この方の漫画「たたらの辻に・・・」を読んで衝撃を受けました。

あれから長い年月が経っているというのに、その漫画も引っ越しを繰り返しているうちにどこかへ行ってしまったのだけれど。

あの漫画の怖さと抜群のストーリー展開を今でも、まざまざと憶えています。

私はUFOとか超常現象好き~♡と言っていますが、オカルトは苦手。怖い。霊感もないし。幽霊も見たことないし。

オカルト系の映画やドラマや本には近寄らない主義。

しかし、ささやななえ先生の「たたらの辻に・・・」には引き込まれました。

民俗学好きの私にとっては、民族伝承をモティーフに使った「たたらの辻に・・・」はすごく面白くて。

でもすご~く怖い。怖いけれど、読みたい。やめられない。面白い。

加えて、主人公が義理の姉弟の道子と清美で、清美くんは道子がまじで好き、っていう萌え萌えな設定も面白かった。

 

ささやななえ先生は、民俗学系ホラーの作品を他にも幾つか描いていて。「ミノタウロス」「化粧曼荼羅」も面白かったなあ・・・。いつのまにか、それらのコミックスを失くしてしまったのが悔やまれる・・・。文庫本化や古本では出ていますけれどね。

ささや先生も70歳代になり。闘病していらしたようですが、ついに帰らぬ人になりました。

ささや先生のご冥福をお祈りいたします。

 

今回、アマゾンでささや先生の作品を見ていたら、「たたらの辻に・・・」の続編「水面の郷・水底の守」という作品があることを知りました。読んでいなかったなあ。さっそく中古本で1冊だけあったので注文しました。読むのが楽しみです。道子と清美くんはどうなったかな?

 

ささやななえ先生といえば「凍り付いた瞳」が有名ですが。(すみません、私はこちらは読んでいません。重すぎて悲しすぎて無理だった・・・)

私にとっては民俗学系ホラー漫画の名手という印象が強いです。

 

ささや先生を始め、大御所の漫画家さん達が70歳越え・・・。山岸涼子さんとか、大島弓子さんとか、萩尾望都さんとか、武宮恵子さんとか・・・。どうか健やかに長生きされて、素晴らしい作品を描き続けて頂きたいものです。