内藤陳さんの「読まずに死ねるか!」という名作エッセイがありました。
内藤さんがお勧め本を解説している本。
これ、絶版なんですよねえ・・・。Kindle化もされていない。古本では出回っているのですが。
私は、今、心から「読まずに死ねるか!」と思っています。
会社務めを辞めたら、時間ができるだろうから、読もうと思っていた本をたくさん読もう~。
そう思っていましたが。
会社務めを辞めても、確保できる読書時間は少ない!
シニア愛犬のケアに時間がかかるってこともあるのですが、あと韓国ドラマを見すぎではないか?ということもありますが。
あれこれ忙しくて、時間がない。落ち着いて本を読める時間が1日に1時間取れるか取れないか・・・。
意外と、読書に使える時間が少ないのです。
会社務めしていた頃よりも、少ない。
今思えば、会社務めの頃は出張や通勤、移動時間や待ち時間に、結構本が読めた。
現在は、シニア愛犬の病院の待ち時間と、昼食後、夜に少し時間が取れるくらい。
それから視力が落ちたので、夜暗くなってから、文庫本の小さい文字が読みにくい・・・。
夜の読書はKindle頼り。Kindleなら文字を大きく設定できますからね。
でも、Kindle化されていない本も多く。
紙の本は昼間読むしかない。
夜はKindle本。
昼間は紙の本。
この二本立てで読んでいますが、なかなか進まない。
こうなると、私の人生が終わるまでに、読みたいと思っている本を全部読めるのか、不安になってきました。
この本を読まないで死んだら後悔する~!という本から、優先して読まないと!
まさに「読まずに死ねるか!」リストを作って読んでいます。
でも、新しくこれも読みたい!という本も出てくるからなあ。
先日、阿川弘之さんの『井上成美』を読み終わり。(これはKindle)
もう、すごく読み応えがあって、読後感の複雑さ、ハンパなし。まだ消化しきれていない感じです。何と言ったらいいのか、この本・・・。軽く受け流せない感じです。そのうち、このブログで感想を書きたいのですが。まだ未消化・・・。
しかし、読んでよかった。まさに「読まずに死ねるか!」本でした。
現在は、ずっと前から読みたかったのだけど、その長さと細かさになかなか手付かずだった、柳田邦男さんの『零戦燃ゆ』を読んでいます。文庫本で6巻あるのですよ。いま2巻目。でも2巻目で既にラバウル航空隊のパイロットたちが次々と命を落としていく・・・。あと4巻でどうなっちゃうのだ・・・と不安になりながらも、柳田さん渾身のノンフィクションにはまっています。
ものすごく詳細な取材と調査(日本側だけでなく、米国側にも取材している)に基づいていて、太平洋戦争における零戦パイロットたちの奮闘ぶりと、彼らの命を失わせた軍上層部の失策、ミスがよくわかります。
心を揺さぶられる作品なのですが、紙本なのです。Kindle化されていないので、昼間しか読めない(笑)。
それに地図を見ながら読まないと、イメージ掴めない場面も多く。
でも、私には、この本もまさに「読まずに死ねるか!」本です。読んでいて、手が震えます。ティッシュで鼻をかみながら、読んでいます。
『零戦燃ゆ』を読了したら、澤地久枝さんの渾身のノンフィクション『滄海よ眠れ ミッドウェー海戦の生と死』が、私の「読まずに死ねるか!」リストです。でも、これも文庫6巻で、紙本。っていうか、絶版ですか⁉この名作が⁉古本では価格が高騰。Kindle化されていないので、図書館で紙本借りて読むしかないか。いや~、これ、Kindleで読みたいなあ。電子書籍化お願いしたいです。
英語本でも読みたい本があるし。
「あ~あの本読んでなかった~」と人生の最後に思わないように、絶対読みたい本、前から読みたかった本から優先して、読んでいきたいと思います。