ローズと呼ばれる恐ろしい兵器があります。

ローズっていっても全然バラ色じゃないですよ。Lethal Autonomous Weapons Systems(自律型致死兵器システム)の頭文字をとってLAWS(ローズ)と呼ばれているのです。

AIを使って、兵器が人間の関与なしに攻撃目標や方法を判断して人命に関わる攻撃まで行う、つまり殺人をする兵器システムのことなのです。人間が意思決定に関わらずAIが自分で判断して「これは敵だ。殺そう」と攻撃を実行するわけです。映画「ターミネーター」を見た人は、LAWSといえば、ターミネーターをイメージするのではないだろうか。いや、でも、まだ、現実になってないでしょ?まだターミネーターはSFでしょ?と思うかもしれませんが、全然リアルなのです。このLAWSがガザに投入されるかもしれないのです。

 

先月、LAWSの兵器を規制しようとする国際会議がスイスで開かれました。ガザにLAWSの兵器を投入することを認めるのか認めないのかが議論されたのです。ターミネーターみたいな人間型のLAWSではないでしょうが、もっとドローンチックなLAWSでしょうが、既に廃墟と化し、多くの人達が殺されているガザに、LAWSをぶちこむ必要性があるのだろうか??

イスラエル側としては、自国の兵士にも多くの犠牲者が出ているから、LAWSでハマスを攻撃した方が効率がよいという主張なのでしょうが。

このLAWS,規制しないとまずいと国際的に議論されているとはいえ、まだしっかりしたルールが定められていないのです。各国が議論しているうちにAIの進歩の方が速く、どこかの国が暴走してLAWSを使い始めたらどうなるのか・・・。国際協定など関係ないと思っている国がLAWSを使い始めて、AIが戦闘能力だけ異常に学習したらどうなるのか・・・。

映画「ターミネーター」が現実になる世界が、近づいてきている気がして恐ろしいです。

 

まずは、ガザにイスラエルがLAWSの兵器を投入することを防いでほしいと願っています。たくさんの無辜の人々を殺されたイスラエルの怒りは理解できるけれど、LAWSを本格的に戦争に投入する前例を作れば、その恐怖はガザに留まらないと心配するわけです。

 

世界でこんな大きな問題が起きているのだから、自民党さんもいい加減に裏金問題にケリつけてほしいわ。裏金問題は確かにけしからんですが、もう裏金がどうのこうのと言っている国際情勢じゃないと思いますねん。

日本は経済は一流だけど政治は三流と言われていましたが。いまや、経済は二流だし政治は四流くらいに格落ちしている気がします。