「3000年以上前、今の中東地域で強大な勢力を誇った「ヒッタイト王国」のものと見られる粘土板を、日本の調査隊がトルコの古代遺跡からほぼ完全な状態で発掘しました。」

 

こんなニュースが先週流れました。

ヒッタイト!!

 

紀元前15-13世紀にオリエントで栄えた王国ヒッタイト。そこの文字が書かれた粘土板が発見されたということで、驚きです。3300年くらい前のものだということです。3300年前・・・すごい!

そんな昔から、人間の文明あり、文字があり、戦いがあり、宗教があり、おそらく愛もあった・・・。う~ん、ロマンだ。

 

私はこのニュースを聞いて思いました。篠原千絵さん、すっごく喜んでいるだろうなあと。

ヒッタイトに魅せられ、「天は赤い河のほとり」という大ヒット漫画を描いた篠原千絵さん。ヒッタイトに関する驚きのニュースに、篠原先生はさぞか興奮されているだろうなあ。

私はこの漫画をリアルタイムで読んでいないのですが、少女コミックに連載当時、古代オリエントブームを巻き起こしたとのことです。ヒッタイトの遺跡を求めてトルコ詣でする天河ファンが大勢いたとか。

 

ヒッタイトといえば鉄と戦車。好戦的な民族だったという印象ですが、彼らも紀元前1200年の謎の「海の民」の襲来に圧倒され、歴史の彼方に消えていってしまうのですよねえ・・・。

エトルリア関連の資料を読んでいるうちに、あの地中海沿岸から中東、オリエントにかけての古代の歴史は相当面白いとわかった私。あそこらへんの歴史は夢とロマンと想像力をかき立てます。あの時代のあの地域のお話をまた書きたいなあという気持ちがむくむくと沸いてきました。

まだアケメネス朝ペルシアや、アレクサンダー大王が歴史に登場してくる前のオリエント。ヒッタイトの他に、まだよくわかっていない同時代のミタン二王国もなかなか面白い。

 

まずは・・・「天は赤い河のほとり」を通して読んでみようと思いました。昔読んだ時は、コミックス飛び飛びで読んでいて。ピンとこなかったのですが。読んだ当時、私が子供すぎたか(笑)。今ならかなり思い入れを込めて読むのではないだろうか。

 

ヒッタイトの歴史的発見にわくわくです。