先日とても興味深い報道がありました。
日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」で採取したサンプルを分析したら、アミノ酸が20種類以上検出されたということなのです。アミノ酸は生命のもと。
地球に生命が誕生した時に、生命の元になった有機物(アミノ酸)がどこから来たのか?という点は、まだ解明されていないのです。どこから来たのか?には、2つの仮説があるのですが。
一つは、地球の太古の大気中でアミノ酸が作られたというもの。でも、生まれた頃の地球はすごく高温だったから、アミノ酸は存在できなかったのでは?という反論があり。
もう一つは、アミノ酸を隕石が地球にぶつかって、生命の誕生を促した、というものです。
つまり、私達は、宇宙のどこからか飛んできた隕石に含まれていたアミノ酸がもとになって生まれたという説。
リュウグウのアミノ酸の発見は、後者の説を裏付けるものになるかもしれないのです。
昔、武宮恵子さんのSF漫画で「アンドロメダ・ストーリーズ」があったのだけど。あれが、アンドロメダからやってきた飛行船が地球の海に沈んでその中にいた人の体(つまり死体ですが・・・)から細胞がとけでて、海に生命体が生まれて、地球に命が誕生したというエンディングだったのですが。2番目の説は、まさに、アンドロメダ・ストーリーの世界なのです。
そうなると、私たちは、ある意味、みんなエイリアンということに。
面白いなあ。
JAXAなど政府機関が、リュウグウのアミノ酸の詳しい分析を進めているそうですが。詳細の研究結果発表が楽しみです。