ジャクソン・ブラウンの初期のアルバム。
2作目の『フォー・エヴリマン』(1973)から、タイトル曲です。
アルバムのラストを飾る曲なんですが、「Sing My Song To Me」のエンディングの流れから
ドラムスが重なり、シンバルが鳴って、別の空間が現れるような感覚。
『For Everyman』へと繋がっていきます。
CS&Nの「Wooden Ships」(木の舟)
デヴィッド・クロスビーが書いた曲のアンサーソングとも言われています。
島を脱出できなかった人たちはどうするのか?
‘ここで、みんなを待つよ’と。
理想郷を作るには、みんなの力が必要だと。
正しい道を示してくれるひとをいつの時代も求めていると云う事なんでしょうか。
あきらめてしまうのは、簡単なことだけど、何かを成し遂げようとするとき、
じっと根気よく待つことも必要、その時のために、気持ちを一つにすることが大切。
私には、そんな風に聞えるんですよね。
何が正しくて、何が間違っているのか?
生きる場所によって習慣や常識は様々ですが、
今の時代、それが錯綜しているような気がします。
一見、穏やかな毎日だけれど、実は、世界のあちこちで争いが繰り広げられている・・
理想を追い求めて、決して安易に命を奪う、落とすところではないと思うんです。
そんなことまで考えてしまう・・
私たちにとっての理想郷ってどんなものなんでしょうね。
「Sing My Song To Me」では、ジョニ・ミッチェルがピアノで参加してます。
そして「For Everyman」は、デヴィッド・クロスビーが、コーラスで参加しているんです。
『Sing My Song To Me ~ For Everyman』
━─━─━Jackson Browne★