熊本県・7月豪雨災害による現地活動、シノちゃん・キジちゃん・クロちゃんのその後 | 一般社団法人民間災害時動物救済本部(CDCA)

 

 

 

 

 

 

(7月25日保護のキジちゃん)

 

 

 

 

 

 

 

 

(7月25日保護のシノちゃん)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(7月26日保護のクロちゃん)

 

7月の熊本豪雨災害で緊急レスキューした球磨村のキジちゃんとシノちゃん、そして、翌日飼い主さんにより無事保護されたクロちゃんのご報告になります。

 

【その時の記事】

熊本7月豪雨災害による緊急現地活動

https://ameblo.jp/natsumint19/entry-12614091325.html

熊本県・7月豪雨災害による現地活動①

https://ameblo.jp/natsumint19/entry-12615191570.html

熊本県・7月豪雨災害による現地活動②

https://ameblo.jp/natsumint19/entry-12615206583.html

熊本県・7月豪雨災害による現地活動③最終

https://ameblo.jp/natsumint19/entry-12615417755.html

 

当会が熊本の活動から帰宅し、福島で活動を行っていた8月8日(土)、

熊本の団体、レスキューさくら会さまが人吉の避難所などに物資をお届けに行かれた際に、(ドッグレスキュー熊本さま~人吉保健所~獣医師会経由で)キジちゃん、シノちゃん、クロちゃんをお預かりくださっている動物病院に立ち寄り状況を確認してきてくださいました。

 

シノちゃんとクロちゃんは鼻水やクシャミなど、風邪の症状がみられたため、インターフェロンを打つなど手厚いケアを受けていたそうです。

 

シノちゃんとキジちゃんは10歳、クロちゃんは18歳という高齢です。

本当によく生きて頑張ってくれていました。

 

 

飼い主さんがヘリで救助されてから17日後の25日、

レスキューに向かった現地で最初に目に入ったのがキジちゃん、

「生きてる!」

いつも寝ているという場所に捕獲器を仕掛けると直ぐに入って大きな声でいつまでも鳴き続けていた。

 

少し距離をおいて姿を現したのがシノちゃん、

捕獲器に入っても中のご飯を食べ続け、一声も発せずに、まるでこの時を待っていたかのように、じっとおとなしくしていた。

 

外には雨水の入ったお水こそ残っていましたが、ドライが入っていたであろうお鍋は空っぽでした。

どんなにお腹を空かせていたか、捕獲器に入った様子を見れば一目瞭然です。

 

とにかく間に合ってよかった!

 

室内に入ると、分散されて置かれたたっぷりのドライフードとカビの生えたウエット、洗面器二つに入れられたお水が目に入りました。

できる限りのご飯をという飼い主さんの気持ちが伝わってきます。

 

例のカレンダーを目にし、飼い主さんのこの子達を思う気持ちに、なんとしてでも3匹一緒に連れて帰りたい。

 

たっぷりのフードがあり、お腹は満たされている・・・

かなり厳しい条件下ですが、山を下りるギリギリまで待っても天井裏に入り込んでしまったクロちゃんは出てくる様子がない・・・

 

キジちゃん、シノちゃんを連れて、調査会社の方の車に同乗させていただき下山。

ご手配いただいていた動物病院へキジちゃんとシノちゃんを預けて避難所の飼い主さんに経過をご報告。

 

ドッグレスキュー熊本さまの代表に軽トラを借りる段取りをしていただき近くで仮眠。

 

窓を叩きつける雨音で目覚め、夜明けと同時に人吉~八代~芦北経由で球磨村へ。

 

飛行機の時間を最終のフライトに変更しギリギリまで粘るが姿を見せてくれないクロちゃん・・・

 

午後から雨の予定だったはずが、朝から雷を伴う豪雨となり、沢を歩くルートは二次災害の危険があり、これ以上は危険と判断し引き揚げる。

 

飼い主さんの顔を思い出すと・・・

一人だけ残してしまったクロちゃんを思うと・・・

 

飼い主さんの待つ避難所へ向かい、クロちゃんを一緒に連れて帰ることができなかったご報告と、

軽トラであれば入れるルートがあることと、調査会社の方からの地図を託し、道路状況を説明。

キャリーや洗濯ネット、養生テープをお渡しし、搬送時の注意などをお伝えする。

 

ご報告を終える頃にはお天気が回復してきた。

 

軽トラでのルートは昔の林道だそうで、地元の人は地図を見ればわかるとのこと。

クロちゃんを一人だけにする時間を最小に、当会と入れ替わりで直ぐに飼い主さんが自宅へと向かった。

 

そして、飼い主さんの強い想いが届き、一人で待っていたクロちゃんは飼い主さんにより無事保護され、キジちゃんとシノちゃんの待つ病院に一日遅れでお預かりいただくことになりました。

 

南富良野の水害、九州北部豪雨、西日本豪雨、佐賀豪雨、昨年の台風15号など、各地で水害の惨状を目にしてきましたが、あまりにも被害が甚大で言葉を失いました。

 

行方不明のまま、いまだに見つからない、見つけてもらうことができない、飼い主さんのもとへ戻ることができない子達の分まで、キジちゃん、シノちゃん、クロちゃんには幸せになってほしい。

 

 

球磨村では県と連携されて応急仮設住宅を整備中です。

キジちゃん、シノちゃん、クロちゃんが飼い主さんと一緒に暮らせるようになるまでは、あと2ヶ月くらいかかりそうですが、室内のケージで飼い主さんが責任をもってお世話をすることで叶いそうです。

 

一緒に暮らせるようになるまでの間は、動物病院のご厚意でお預かりいただけるそうで、温かくて愛情深い獣医さんのご家族皆さまには感謝の言葉しかありません。

 

コロナの影響で現地での活動が制限されていますが、当会でなければできないお手伝いがあれば検討させていただきます。

 

最後になりますが、熊本豪雨災害現地活動サポートスタッフとしてお声掛けくださったドッグレスキュー熊本さま、当会が関わった子達のその後をご報告くださったレスキューさくら会さま、キジちゃん、シノちゃん、クロちゃんをお預かりくださっている動物病院のスタッフの皆さま、現地入りに際しご支援いただいた皆さまには、この場をお借りして心より感謝申し上げます。

 

 

【緊急のお願い】

 

ご支援者の皆さまとともに繋いできた物言えぬ尊い命・・・

決してあきらめることなどできません。

 

出会えた時がチャンス、

お外の子たちは飯舘に限らず、次に必ず出会えるという保証は何一つありません。

 

餌場を失い、行方が分からなくなっている子達、解体が始まり取り残されている子達、

ボロボロになってさまよっている子達と必ず出会えると信じて、こらからも捕獲器を積んで向かいます。

 

まだまだ、保護をしたい子がいます。

連れて帰りたい子がいます。

餌場を撤去された場所、野生動物が姿を現す餌場では、子供たちの姿が見えなくなってきています。

 

どうか命あるうちに保護させてください。

 

叶うならば、安心して眠れる寝床と、彷徨うことなく毎日のご飯を口にできるようにしてあげたい。

 

一時預かり様、譲渡会に向けて人馴れをさせてくださる方、里親様を引き続き緊急で募集いたします。

ご連絡をお待ちしております。

☎090-3815-2924

 

どうか皆さまのお力をお貸しください。

できることをつなげて、より多くの命を繋ぐために!!!

 

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一般社団法人民間災害時動物救済本部(CDCA)

 

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(CDCA活動報告はこちらより)

2020/08/29現在

 

 

 

9月の活動日程

<飯舘村活動>

●CDCAnatsumint隊

 9月18日(金)以降出発で調整中

●物資到着期日:9月12日(土)~15日(火)必着

●物資送り先(配送業者様問わず)

〒960-1633

福島県相馬郡飯舘村臼石字町270-1

山田様内

CDCAnatsumint隊 西澤宛

090-4881-3143

↑(伝票記載の電話番号になります)

●物資内容お問合せ

090-3815-2924(西澤)

●9月の仕分積込作業:なし