警戒区域の動物と警備強化に思うこと。 | 一般社団法人民間災害時動物救済本部(CDCA)

とうとう、書かずにいられなくなりました。。。

 

日付が変わって10月5日(水)。

東京でも肌寒く、胃腸の弱い私は一昨日から背中の痛みを感じ、「腹巻」の着用を始めました。

 

一時も頭を離れない警戒区域の動物たち。

 

 

暑さが厳しいときは、お水は飲めているだろうか・・・?

脱水になってないだろうか・・・?

 

台風になれば、川は氾濫していないだろうか・・・?

雨、風はしのげているだろうか・・・?

 

ご飯はあるだろうか・・・?

 

 

そして、季節は巡り、

震災当時と同じ、雪の酷寒の時期が一歩一歩近づいて来ています。

 

震災当初、まさか動物が置き去りにされてるなんて想像もしていなかった。

 

原発の影響で多くの人々の救出もままならない時に、動物のことを口にすることはできなかった。

 

毎日、毎日時間が許す限りPCで情報をチェックしていた。。。

一部の議員さん、動物病院の先生、動物愛護団体の方々の活動は見られても

国として、何も動き出す気配がない。。。

 

私は東京在住です。

主人が数年前に大病し、車を手放してからは完全なペーパードライバー。

 

私にできることは、PC頼りに情報収集をして

あらゆる手段で「動物救助」の嘆願書を提出すること。

 

 

そうこうしているうちに、4月22日に警戒区域が指定されて、

今まで中に入って給餌、救助されていた方も自由に立入ができなくなる事態が発生。

 

エッ!!!中にいる動物どうするの?

 

生きてるでしょう・・・?

 

大勢の人々が亡くなった震災を生き延びることができた大切な命でしょう・・・?

福島県に生き続けている大切な命でしょう・・・?

 

なんで、置き去りにするの?

 

嘘でしょ!!! ここ日本でしょ!!!

 

置き去り、餌をあげない、飼育放棄

見殺しにすることは

 

動物虐待でしょう・・・?

 

もう、我慢ができない! 限界! ・・・と思ったときに

5月8日(日)の渋谷での動物デモの開催を知りました。

 

デモは、もちろん生まれて初めて。

良くわからないまま神宮通り公園に一人で向かい、

同じく埼玉方面から一人で来ていたKさんと一緒になりデモ行進。

彼女が準備してきたプラカードを1枚分けていただき、首にかけた。

 

躊躇していた声も次第に大きくなり、プラカードも首から外し、

道行く人の目に付くようにできるだけ高く高く両手で上に揚げていた。

 

「ご飯が食べたい」 動物の代わりに何回叫んだだろうか・・・。

 

そして、9月11日(日)新宿東口(新宿中央公園に急遽変更)にて原発反対デモの開催。

 

「なかよしブッロク」は動物の同行も可となっていたので

「警戒区域内の取り残された動物完全救助」を訴えようと思い、

今度は手作りプラカードを準備し、またまた、一人で参加。

 

現地で動物の絵が描かれているプラカードを持っている人を発見し

声をかけてみると、女子大生で、彼女は原発反対を訴える為に参加とのこと。

 

結局、急遽デモの参加場所が変更されたせいなのか、

「なかよしブッロク」と思える方たちにはお会いできず、

家畜救済のための署名を集めていた方二名とお会いしただけでした。


 

前回の渋谷の動物デモの女性主体のデモとは違い、

本格的に自分の意見を訴えに来た方々が参加したデモで、

殆どの方が「脱原発」を掲げ

 

私のプラカードに描かれている

「警戒区域内の取り残された動物完全救助」の文字を見て

 

一瞬「きょとん」とされた方もいましたが、

 

できるだけ多くの人に知って欲しい。

 

自分達で声を揚げることのできない動物たちが、

 

今、警戒区域内でどんな状況に置かれているか・・・。

 

その思い一つが私をデモの中へと送り込みました。


 

 

つい最近までの私は


 

東京で行われるデモに参加して、動物に代わってできるだけ多くの人に状況を伝えること。

 

PC、FAX、郵送などの手段で動物救済の嘆願書に署名提出すること。

 

仕事をして、福島の動物にご飯を届けること。

 

・・・この三つしかしていませんでした。

 

 

こんな私だから、あえて何も言わず(言える立場でない)、

 

固唾を呑んで、

 

高邑議員や動物病院の今本先生、三原議員、

そして、動物愛護団体、ボランティアの方々

日々ご尽力頂いている方にに思いを込めて

 

・・・ただ ただ、ずっと見守り続けてきました。


 

 

・・・でも、最近ちょっと感じたんです。


 

なんで、福島の警戒区域内で一生懸命頑張って生きている動物に

 

餌をあげるために圏内に入ったり、

 

救助して圏外に連れ出したら駄目なんでしょうか。


 

 

・防犯上の問題でしょうか?

 

・放射線量の問題でしょうか?

 

・原発の安全管理の問題でしょうか?
 

・収容先の施設の問題でしょうか?


 

 

震災当初は自衛隊の方や警察官の方々が

置き去りにされていた動物に

お弁当を分け与えてくださったことがあったと聞いたこともありました。


 


 

それが何故?

 

今では、日々警備が厳しくなり、

 

まるで警察官の方々と動物愛護団体が

敵同士のようになっているように

思えてならないのですが・・・

 

私はこんなことを書いているのに一度も警戒区域に入ったことがありません。

 

圏内に入られている動物愛護団体のご苦労もPCで拝見するに留まり、

 

餓えや病気、共食い、事故にあって命を落としている動物を

目の当たりにされている状況がどのようなものか・・・。


 

私だってきっと冷静でいられない。


 

 

でも、でも、繰り返しますが、今日は10月5日。

3月11日から、もうじき7ヶ月。

 

もうじき、雪が当たり前のように降ってきます。

 

その前に取り残されている動物を全部救助しなければ

取り残されている動物たちの命は助かりません。


 

もう一度言います。

 

どうして、

 

餌をあげるために圏内に入ったり、

 

救助して圏外に連れ出すことが

 

 

 

駄目になったのでしょうか。

 

 

 

 

 

原因は何なのでしょうか?


 

 

東京で嘆願書を提出するにしても、デモに参加するにしても

 

圏内で起きている状況の原因が理解できていなければ、

 

効果をもたらすような嘆願書の作成ができません。


 

 

時間がないのです。

 

雪が積もる前に何とかしなければ・・・。


 

 

・・・もう一度、深呼吸して、

 

警備が強化された、思い当たる原因を

教えて頂けないでしょうか。


 

 

現地で警備に当られている警察官の方々

 

福島県の職員の方々

 

福島県の住民の方々

 

そして、動物愛護団体の方々

 

 

教えてください。原因を・・・。


 

そして、

 

その原因を何とか改善できないものでしょうか・・・。


 

 

大勢の人々が亡くなった震災を生き延びることができた大切な大切な動物の命です。

 

福島県に生きている大切な大切な命です。

 

お願いですから、置き去りにしないでください。

見捨てないで下さい。

 

これ以上、死なせないで下さい。

 

お願いです。

 

餌を、お水を与えさせてください。

見つけることができた動物は救出させてください。

 

最初の頃の思いは

警察官の方々も、動物愛護団体の方々も、

皆、同じだったはずです。


 

 

どのような立場で携わっていらっしゃる方でも構いません。

現地の状況を教えてください。

何故、このような状況になってしまったのか・・・?

 

今からでも遅くありません。

一緒に改善の道を切り開いていきましょう!!!

 

取り残されている動物たちのために、力を貸してください。

 

お願い致します。

 

そして、最後に・・・

動物救助、被災地のために日々ご尽力頂いている皆様に

心より感謝申し上げます。

 

・・・私はどこの動物愛護団体にも属していない個人です・・・