我が家では、平日は毎日義母が家に来てくれている。

 

長女が障害児になってから、ほぼ欠かすことなく。

 

長女の訪問看護の間に私が送迎や買い物に行けるようにお願いしているの。

入浴中は家族が誰か家にいないといけないから。

 

「私ができることは何でもするから」と言ってくれる。

 

洗濯物をたたんだり、洗い物がシンクに残っていたら洗っておいてくれたり。

 

次女の病院などで遅くなる時はお米を洗っておいてくれたりする。

 

1年くらい前までは、申し訳なさと家の中を触られるのが嫌な気持ちと、助かっている事実とのはざまでストレスを感じながら感謝していた。

 

13年前、長男が生まれて約1か月後に私の祖母が亡くなった。

 

お宮参りをどうするかという話になったとき夫が「母がなつみちゃんは喪中だからなつみちゃん家族抜きでお宮参りに行くべきだと言っている」と伝えてきた。

 

ここから私の義母敵視が始まった。

(お宮参りはもちろん私も行った)

 

めちゃくちゃ孫をかわいがってくれるんだけど、母親である私に勝ちたいという気持ちが見えて本当に嫌だった。

 

こんなにかわいがってくれてありがたい、と口では言いつつも心の中では「なるべく頼りたくない、会わせたくない」と思っていた。

 

義母はとても世話好きでウェット。

 

実家の「普通」との違いにも戸惑っていた。

 

ご飯はなんだかいつもハイカロリーだし味も濃い。

 

家の中は物が捨てられなくてごちゃごちゃしているし、記念品やもらいもののカレンダーを壁にべたべた貼っているのも「合わねー」と思っていた。

 

長女が倒れたのは私も夫も不在で義母に預けていたときだった。

 

原因不明と言われても、一体何があったんだとしばらくは義母を恨んだ。

 

だけど、第3子を妊娠していたこともあって、頼らないでは生活していけなかった。

 

苦々しく思いながら、でもいてくれたおかげでいろんなことを乗り越えられた。

 

義母が毎日うちに来てくれることに甘えながら、心の中では文句を言っていた。

 

毎日お礼の言葉を口にするのが嫌になってしまって、洗濯物をたたんでくれても「頼んだわけじゃないし」とか思って何も言わなかったり。

 

めっちゃ性格悪いな🤣

 

私はずっと義母に嫉妬してたんだと思う。

 

あたたかい家庭を築いた義母は家族を大事にするという信念を持っている。

 

見返りなくなんでもしてあげられる人間性。

 

子供たちにもめちゃくちゃ好かれてる。

 

訪問看護師さんやヘルパーさんともすぐ仲良くなってしまう。

 

毎日うちに来て忙しいのに、自分の趣味もちゃーんと楽しんでいる。

 

夫と結婚するとき「実の娘だと思って大事にしますから」と実母に言ってくれた。

 

古い風習を大事にする義母は、年末に高いぶりを実家に贈ってくれたんだけどそれを私は迷惑だと思っていた。

 

いい嫁でもなんでもないのに、私の気持ちを尊重してくれるしお願いしたことは大体やってくれる。

 

なんならお願いした以上のことをやってくれる。

 

私がどれだけ周りを敵認定して壁を作っても、そんなの気にしないで手を差し伸べ続けてくれる人。

 

義母に育てられた夫もすごく愛情深くて、やさしくて(離婚しようと思うほど夫も敵認定してた時期があった)。

 

今になってやっと義母に素直に感謝しているし、尊敬している。