イギリス お得な鉄道の切符の買い方とブリットレイルパス | ケンブリッジのサバティカル日誌

ケンブリッジのサバティカル日誌

関東国立大学の教員。2019年4月末までサバティカルで一年間、単身ケンブリッジに滞在。
私の滞在について情報共有します。
色々なブログにお世話になって情報収集したので、今後渡英される方の参考になれば嬉しいです。(個人的な経験ですので、自己責任でお願いします。)

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なんだか本来の「イギリスでのサバティカルの情報を提供」から、ブログのメインが「観劇録」になりつつあって、ああ、という感じです。双子の姉には「はじめから、分かっていたことでは?」と冷静に突っ込まれました。

 

しかし、一応の抵抗として、またイギリス紹介のようなことをしようと思います。

イギリスのお得な鉄道の切符の買い方について。

空港からケンブリッジへの行き方 part1空港からケンブリッジへの行き方 part2  (キングスクロス駅からケンブリッジ駅の電車)備忘録 ケンブリッジからロンドンへ

にも書いた通り、イギリスの切符は距離による定額制ではありません。
時間によって変わります。
 
ラッシュアワー(例えばケンブリッジからロンドンに出るときには7:00-9:30? 逆にロンドンからケンブリッジへ行くときには16:30-19:00?など)は高かったり、ある時刻にならないと割引が効かなかったり(Network Railcard割引は平日は10時以降のみ。)、土日は急に安くなったりするのです。
 
さらに、片道切符と往復切符の差額がとても少ないのも書いた通り。
 
しかも、ここに実は「販売時期」が出てきます。長距離の鉄道は、一か月前くらいから「Advanced Ticket」なるものが売り出されまして、これがもう、べらぼうな安さなのです。残り枚数が少なくなるほど高くなってきます。なので、一番安いチケットを買いたければ、「Advanced Ticket」(できれば1か月前に押さえる)一択です。
さらにこれ、Two Together RailcardなどのRailcard割引と併用できます。
 
注:Two Together Railcardというのは、決まった二人(夫婦とか親子とか友人とか)が一緒に電車に乗る際に、2/3に割引してくれるというカードです。上記「忘備録 ケンブリッジからロンドンへ」でももう少し詳しく触れています。なお、作成する際にはイギリスの住所が求められましたが、今のところ何も送られてきていません。。。 多分、カード郵送する用だと思うので、日本在住の日本人でも作れるかもしれません(未確認。まあ、旅行者にはそんなに需要はないですね)。そもそも、マネパカードで買えたし。
 
しかし問題がないわけではなくて、額にもよりますが、安いものは「払い戻し不可」、まあまあ安いくらいのものでも「キャンセル料」がかかります。まあ、かなり安いので、ダメ元で買っておくのもありかもしれませんが、どうなるか分からないから押さえておく、というのには向かないかもしれません。なお、Advanced Ticketでなければ、全額払い戻し可だと思います。何度か間違えて買っていますが、いつも応じてもらっています。
 
しかも、Advanced Ticketは乗り遅れた場合には、利用できません...。
 
もしかしたら改札は通れるかもしれないし(特にイギリスの鉄道の改札は、開けっぱなし!なんてことも多いので。ロンドンの地下鉄ではありえないんですが、鉄道はゆるい時はゆるい!)、検札にもあわないかもしれませんが、万が一見つかったらペナルティがすごいので絶対にお勧めしません。
 
じゃあ、電車が遅れたり、はたまたキャンセルされたりした場合にはどうなるのか。いや、これがよくあるんですよ。日本の首都圏の人身事故くらいにはありますので、バカにできません。
その場合には、返金可ですし、交渉すれば別の電車に乗せてくれるらしいです。しかし、それは交渉能力がある場合。
 
ケンブリッジで出会った日本人学生さんは、たいそうな引きの強さで、結構な確率で「前売り券+遅延」に巻き込まれ、しかも一度目は、「乗り換え時に電車が遅れた」と説明したのに信じてもらえず、一人目の車掌さんに説明するのをあきらめて、別の車掌さんを巻き込み、色々あって、一等車に変えてもらって帰って来たそうです。お疲れ様...。
 
ですから、「英語?こわーい」という方にはちょっとハードルが高いでしょうか。
 
私は夏に両親が来た時、母と私のTwo Together Railcardを作り、すごく額が違うところは、Advanced Ticketも利用しました。しかし両親ができるだけAdvanced Ticketを利用したがらず。。。理由は父の健康にあったのですが、大半は当日券を買いました。勿体ないけど仕方なく...。また、父はブリットレイルパスを併用しました。
 
ブリットレイルパスは、旅行者でないと買えない安めのチケットというか乗り放題チケットです。日本出国前でないと買えませんのでご注意ください。
 
結果、「ブリットレイルパスの値段と、Two Together Railcard利用の旅行(当日券多し)はほとんどかかったお金は同じ」でした。
ブリットレイルパスは、駅で駅員さんに開けてもらわないと改札が通れないことがあるのが少し不便ですが、乗り間違えようが、乗り遅れようが追加料金がかからないので、非常に旅行者向けだと言えます。
 
なお、Advanced Ticketを買うと、大抵は(ケンブリッジとロンドン間のようないつも混んでいてAdvanced割引がないところは別として)、指定席になります。Advanced割引なしでネット予約しても、長距離だとたまに指定席がとれます。
当日券でも、空いていれば指定席が取れますが、土日のエジンバラーケンブリッジは当日はひとつも空き席がなくて、青くなりました。
 
(ふたを開けたら、乗ろうと思っていた特急が大遅延して、それをあきらめて乗った準急はがらがらで座り放題。後発だったはずの準急が先に出発し、程よいところで特急が追い付いてきて、そこで乗り換えたら、もう混んでいるところは過ぎていたため、席が空いていた、という奇跡に見舞われました)
 
しかも行きは、親切なご夫妻が、自分たちの指定席を譲ってくださいました。ご本人たちは「空いているところが分かるから適当に移りながら行く」ことにしてくださったらしく。。。イギリス人、親切...!
 
ということで、交渉能力があるならAdvanved Ticket、不安ならブリットレイルパス、というのがいいかな、と思います。