監督失格 | 宮本なつ オフィシャルブログ
監督失格 観た。



一時間前に観終わって、まだなお涙が流れちゃう




最近、死、死んでしまったあとの気持ち


残されたものの気持ちって一体何なんだろうか



と、じーとじーっと考えていた






事件や事故、自殺

世間がそんなニュースばかり




世の中で流行ってる物語は
死に対して扱いが軽かったり、描き方が、人物が薄ぺっらくて


そのひとの最後をそんな粗末にするな、と怒りがあふれるものばっかりで




死に対して軽い
それを扱う表現者はもっと軽くなってはいないのか






そういうことに触れてしまった自分にも腹が立ち




ちゃんと向き合いたかった











監督失格



AV女優の林由美香さんのドキュメンタリー

職業がどうだこうだの問題じゃない



由美香さんの繊細な心が


鮮明にうつされている






こんなふうに大人になっても笑って

悔し泣きをして


わがままを言って


文句を言う



そして周りを明るくさせる



そんな女性でいられたらなと思ったし
ひとりの人からこんなに愛されたいと思った







由美香さんのドキュメンタリーであるが

これは監督の物語だった




元恋人の監督は


由美香さんが部屋で亡くなってるのを見つけた第一発見者である




その時もカメラは回っていた





月日が経ち、全部の映像を映画にすることを決意し、

編集が終わるところで



監督が大泣きをする





お別れをしたくないと







監督にとってのこの映画を仕上げるのがお葬式だと言っている






大事な時にカメラを回さないなら
監督失格だ


と恋人だった由美香さんに言われて


ずっと心残りだった




けどこの映画見終わったら時に


この監督は、素晴らしい監督だ





と思えた









是非観て下さい