移動時間がとても嫌いだった、無駄だから。


旅行はいつも計画でびっしりだった、勿体ないから。


好きなものはずっと好きなのだ、永遠なのだと思っていた。違和感に気づかないふりをしていた。だって、その好きが離れると寂しいから。


だけど、変わった。



移動時間に見える外の景色は色んなことを連想させる、色鮮やかな世界であり、


旅行はその時の気分で決めたいと思うようになり、


ずっと好きだったものも、あぁ今の自分には必要ないものだと感じるようになり、


私の世界が軽く、美しく、色濃くなる感覚。


心地いいを、


この感覚を。