去年の夏の話ですが.....
市からマンガコースの依頼があり、
VHS(市民大学)で毎日4時間5日間の夏休みの子供向けマンガコースを開催しました。
この仕事のために無犯罪証明書を提出。こんな証明書があるの知らなかった。
この時のドイツ語レベルは初級の終わり~中級の初めくらい。
どう考えても授業が進まないレベル。
むしろお前がドイツ語の授業してもらえってレベル。
職員さんに訴えるも
「ダイジョーブダイジョーブ 気楽に」ですまされる。
気楽にやろうが喋れないものは喋れない....
しょうがないので授業の進み方をシュミレーションして
喋ることを英語で書き出す→この人に英語からドイツ語に翻訳してもらう。
毎日5ページくらいのカンペを携えて授業。
15人中2人しかマンガを読んだことがないらしい。
マンガの読み方、キャラクター作り、効果を毎日4時間を5日間かけて教え
最後には四コママンガを完成させる。
休憩ごとにおやつが用意されている。ジュースやワッフル果物、パプリカがワゴンに並ぶ。
そして最終日には保護者を呼んで発表会。
(またカンペ作る、誰よりもガチガチな私)
一人ひとりプロジェクターに映った作品でどんなことを取り組んだのか説明する。
無事終了。
このコースは才能を開花させるという趣旨の下に行われ、
政府が費用を出しているのでで受講料は無料らしい。(勿論講師には報酬が支払われる)
他には英語や工作のコースがあった。
おやつ付きで無料なんて
ドイツの芸術や才能を評価する姿勢すごいなぁ
ほっとしたのもつかの間、
一か月後今度は中学生相手に3時間/日のマンガコースを二日間することになった。
年齢が高くなったせいか、マンガを読んだことある生徒は割と多かった。
吹き出しと表情の練習。
一人がホワイトボードに表情を書いて、他の子がそれに合うセリフを書くというゲーム。
これが前述のVHSでも中学校でも盛り上った。
何人か「先生来週も来る?」「この学校でもっと授業してよ!普通の授業より面白かったよ!」
と言ってくれて
授業準備にかけてきた疲れが全てぶっとんだ。
この一か月後に面接つきのドイツ語のテストがあった。
この授業に比べたら面接なんて面接官二人だけだし....
と度胸がついた。
ドイツ語は
「あなた(単数)」と「あなたたち(複数)」で動詞の活用が変わってくる。
普段引きこもってるので、
「あなたたち」という機会がほとんどない私。
授業はいつも「あなたたち」を使わなければいけなかったので
すごく鍛えられた。
来年ドイツでマンガを出版することになったので
もっとマンガが一般的になって
いつかこの子たちの手に届けばなぁと思う。
次回はドイツ語B1のテストについてレポ。