タティングレース。
主に、目が環状に連なった「リング」と、一文字に連なる「ブリッジ」でできていますよね。
この組み合わせ次第で、パターンは無限に生まれていくと思います。
そこがタティングレースの奥深さのひとつですよね!(*^▽ ^*)
始まりはいつも、リングかブリッジか、ということになると思うのですが、
実は私…始めるときすでにその「始まりの糸端」を始末しながら作り進めていきます(笑)
普通は「糸始末用に数十cm長めに残しておく」ものだと思いますが、アウトサイダーの私はここからすでに掟破りです(^^;)
もちろん、この上の写真のように、シャトルの糸が糸玉と繋がっているなら、自然と始まりの糸端は生まれません。
リングもブリッジも当然同じ糸になりますよね。
一本の糸でできていますから…。
もし、リングとブリッジを別の色にしたい場合や、シャトルの糸と糸玉の糸が別々に切れている場合なら、糸端が出るのはやむを得ないですね。
別々の糸ですから…。
普通なら、糸端を残したまま作り進めて、最初と最後を連結する時に、
「作り始めの2本の糸端」と「作り終わりの2本の糸端」を
それぞれ結んでから、4本の糸をそれぞれ縫い込む…となるでしょう。
でも私は、連結するときに縫い込むのは2本です(^^;)
糸端の結び目もひとつです。
なぜか?!
この様に、ブリッジを作りながら2本の糸端を芯糸(シャトルの糸)と一緒に沿わせて、くるんでしまうんです。
この方法は、糸がなくなった時のつぎ方として洋書で紹介されていたのですが、糸端を隠すならどこでやってもいいんじゃないか?と思ったわけで…。
具体的な方法を解説致します。
始めのリングを作ったら、リヴァース・ワークをします。
そして、そのリングの後ろからブリッジ用の糸を通します。あんまり長くない方がいいですよ♪
これから作るブリッジの長さ+1cmくらいが扱いやすいでしょうか。
その、リングの後ろから通した赤い糸端と、リングを作った白い糸端とを、シャトルの糸に沿わせます。
シャトルの糸と合わせて三本取り、みたいな感覚です。
ふたつ上の写真をご覧頂くと、赤い糸の輪の中に、シャトルの糸・白い糸端・赤い糸端、三本が通っているのがおわかりになると思います♪
シャトルの爪を使って、赤い糸の輪の中に2本の糸端を引き込んで、シャトルの糸と一束にします。
このまま糸端をひとめごとに引き込みながら、ブリッジを作っていきます。
始めのブリッジができたら、2本の糸端はそのままに、シャトルの糸でリングを作ります。
そして2番目のブリッジからは、糸端を沿わせずにシャトルの糸とだけで普通に作ります。
3番目のリングを作って、裏にしたところです。
こんな風に糸端が余っていますので、糸端の根本から切り落とします。
でもほどけないですよ(*^-^*)
ブリッジの中にしっかりくるまれていますから♪
そして最後のブリッジを作り終えたところです。
この糸は縫い込みますから、針に通して縫い込むのに不便しない程度の長さを残して切ります。
シャトルのほうの白い糸の糸端を、作品の表面側から、始めのリングに通します。
みっつ上の画像のようにリングの中を通ります。この画像だと手前からなので、上の画像とは逆方向ですけれどね(笑)
リングを通った白いシャトルの糸端と、赤いブリッジの糸端とを、作品の裏面側で結びます。
あとは一般的にテキストで紹介されている縫い込み方で、赤と白の糸端をそれぞれ縫い込みます。
…どうでしょうか(笑)
糸端をくるんだブリッジは、芯糸が3本になっている都合上、他のブリッジと比べて太くなりますが、くるんでしまうと意外と目立たないんですよ(*^-^*)
それでも気になる場合には、この始めの糸端の縒りをほぐして、繊維を糸切りばさみでちょっとすいてみると、かなりコンパクトになります。
この糸始末方法、あんまり積極的にお勧めはしませんが…(^^;)
お気に召して下さったら、どうぞ…♪
「タティングレース糸端の始末・私の場合2」に続きます(まだあるんです…笑)