半年ぐらい前になんとなく春から働きたいと思い始めていました。
三男が大学に合格したら自分の時間ができるだろうと考えたのです。
理事会も3年間やったし、PTAも長年やったので、もうボランティアはいいかという気もしていました。
そんなころ、ネットの広告で「万博で働こう!」というものを見つけて、「これだ!」と思いました。
人材派遣会社に登録をして、最初に連絡があったのがベルギー館のIT担当でした。
英語もフランス語も使える国でITの能力も活かせるならよいかと思って引き受けました。
しかし、しばらくすると要件の変更で見送りになりました。
その次に話がきたのはコモンズ館のホステスのマネージャー職。
面接を受けに行きました。
グループ面接で私のほかに2名の受験者がいました。
AさんはTOEIC945点だと言ってました。Bさんは中国人留学生で中国語、英語が話せて
日本語はまぁまぁという感じでした。
Aさんはもう1つの言語としてフランス語が話せると書いてあったのを指摘されて、
「フランス語で話してください。」と言われていました。
たいして話せなったのですが、
「採用していただいたら真剣にフランス語を勉強します!!!」
と必死に訴えていました。
Bさんは「マネージメントの経験はありますか。」と聞かれていました。
経験なさそうでしたが、「頑張ります!」と言ってました。
私はどちらも問題ないので突っ込まれませんでした。
最後に
「ホステスのマネージャーではなくホステスだとしても働きますか?」
という質問があり、二人は「もちろん、働きます!」と答えていましたが、
私は「それは結構です。」とお断りしました。
マネージャーとホステスでは時給も仕事内容も違うからです。
それにこんなにスペックの高い人にすごい高飛車な態度の面接で感じが悪かったのです。
結局は不採用通知がきました。
その後は北欧館やカナダ館、モナコ館など面接に進んだものもありましたが
どれも採用にはたどり着きませんでした。
不採用になるのは長年フルタイムで働いていないからか?それとも年齢のせいか?と
思ったりしました。
だからと言って、あまり時給の安い仕事をする気にもなりませんでした。
希望はあくまでも海外パビリオンで英語とフランス語が使えること。
そろそろあきらめて他の仕事を探そうかなと思っていた時に長男が
「絶対に万博での仕事を探したほうがいい。今しかできないんだから!!!」と
後押ししてくれました。
そして最後に見つけたアルジェリアパビリオンで採用が決まりました。
思い起こしてみれば、どのパビリオンより今のパビリオンでの仕事が一番よかったと
思います。
ご縁を大切に。最後まであきらめないことが大切だと思いました。