忘れもしない 5年前の あの日………
ドーッン
一瞬 目を疑った。
信じたくなかった。
目の前で 2才のサキが車にぶつかったのだ。
車の運転手はというと まさか子供をひいたとは つゆ知らず、慌てふためき 窓の外で必死に叫んでいる私の姿をポカンと見ていた…
片足をタイヤの下敷きにしたまま停止した車は やっと事態に気付いたようで いきなりアクセルを踏み バックする……
サキの足首は骨まで見える程削られ ぐったりと意識がまるでなかった…。
警察はおろか救急車を呼ぶコトさえ忘れるほど頭が動転していた私は 自家用車で 近所の病院に駆け込んだ。