またドラマなんだけど
これは、ハマったと言ったら不謹慎なのかもしれないけど...
『永遠の0 ゼロ』
戦争モノは、向き合った年代もあったけど 最近は少し避けていた
見るにしても、1人では見なかった
仕事途中、カーラジオで
「あの向井理さん主演で、百田尚樹さん作の永遠のゼロが
いよいよ明日から、3週に分けて放映ですねー」
と言っていた
ふーん
「わが県の鹿屋も撮影地になって、あの向井さんが来てたんですよね」
と女子アナ
両親の生まれ育った町、故郷。。。の隣町
見てみよう..かな
1~3話まで撮り終えて、みる日を決めた
「よしっ」
1話、恐かった
でもまだ鹿屋は出てこない
2話...あれ?.....3話..恐くない
戦争の映画や本、ドラマを見てこんなことは初めてだった
そもそも、この国の大人として あの戦争を恐いと口にしてしまっていいのか
分からない
ただ、これまでに色々と伝えて頂いてきた戦争は..やっぱり恐い
戦争を知らない私なんかが、どう言っても
「そんなもんじゃない」と言われるだろう、最もです
ただ、『永遠の0』が恐くなかったことは話してもいいんじゃないかと思って
私が恐いと思う戦争ワードは『非国民』
このことばのせいで、沢山すぎる恐ろしいことが許され、そして起きていってしまったんだと思う
そこはかとなく恐ろしい言葉
向井理 演じる 宮部久蔵は抜群の腕を持つ戦闘機の搭乗員ただったから、
戦争が激化する中 特攻を断りつづけても、そういられたのかなとも思うけど、
卑怯者とどんなに言われても、家族のために生きると言った
そんなことが許されない時代に
こんなこと、言っていいんだ
って
これは小説なんだけど、でも、こんな人もいたんだ
て思ったら初めて恐くなくて しっかり見ることができた
最後、宮部久蔵は特攻にいった
私がこのドラマにハマった(不謹慎な言葉ですみません)理由はもう1つある
各地方によって違うだろうけど
途中に流れるCM
鹿児島県の場合は 芋焼酎 『さつま大海』のCMだった
それこそ、大隅半島・鹿屋が誇る変わらぬ味
うさぎ追いし あの山~
小鮒釣りし かの川~~♪
懐かしい感じの学校の校庭や、水遊びできそうなせせらぎが映る
祖母の出た小学校も映っていた
亡くなられた方たちも、こんな故郷をまぶたの裏に思って いかれたんだろうなーって思った
このCMは本当によかった
そんな気持ちが強くなり
6月、鹿屋に行ってみることにした
『鹿屋 ・ 航空基地資料館』
鹿屋は数えきれないほど行ってるのに、緊張した
資料館を拝観し終えて、気づいたこと
鹿児島の大隅半島という土地は、手つかずの自然や風習が今も残る..昔なつかしーい田舎エリアなのだけど、この鹿屋だけは群を抜いて栄えている
そう、それだけ主要な海軍基地があったからだった
永遠の0でも言ってたけど、特攻の代名詞のような知覧よりも この鹿屋から飛び立っていかれた命は多いという
昔なら 母の里帰りのたびに一緒に帰り...そして大人になって..本当に、ついこの間まで
42年間ずっと知らなかった
鹿屋がそういう場所だったことを
鹿屋も大きくは声をあげなかった
たぶん それだけ戦争の傷が深い地だったからじゃないかなと思った
たしか昨年の夏に『永遠の0』は映画化されて、今年はテレビ東京がドラマ化してくれた
知るときが来たんだと思った