日曜日の代官山。
私は通っているホットヨガに行くために、
家から徒歩15分かけてスッピンにマスク、ジーパンにスニーカーといった、
かなり雑な格好で足早に歩きます。
すれ違う人々はみんな頭のてっぺんから足先までお洒落していて、
完全に私の方が浮いているのですが、
足早に歩いているとどうしても気になるのが、男の腕にぶら下がって、亀のようにノロノロ歩く女の子たち。
急いでいる汚い格好をした私のことなんか完全に視界に入っておらず、
目に入るのは隣にいる大好きな彼だけ。
どんなに狭い道でも絶対にそのしがみついた手は離さない。
そして先を急ぐ私は行く手を阻まれイライラするのです。
とは言え、私もお洒落をして、
あまり行ったことのない街で彼氏とデートをしていて、腕を組んで歩いていたら、
周りの目には同じように映るのかもしれません。
しかし、このように客観的にこんなシーンを目撃すると、一つの疑問が浮かんでくるのです。
こんな風に我を忘れるぐらい相手のことを好きでいられる期間って、一体どれくらい続くのだろう?
勿論一生続くことが一番の理想だけど、
そんな訳もなく、
きっと付き合って何ヶ月とか、
いっても何年とか。
何十年もこんな状態になることって、なかなか難しいと思う。
だから、だいたい腕にぶら下がってるのは若い女の子。
きっとこの先、何人もの他の男の腕にぶら下がるんだろうなぁ、なんて思ってしまう。
我を忘れるくらい相手を好きな恋愛が、
ずっと長い間続けば良いけれど、
続かないのが恋愛で、
続かないからこそ、
その瞬間が何より幸せなのでしょう。