アウレリアヌス城壁巡り第3弾!
本日は、サン・セバスティアーノ門です。
PORTA SAN SEBASTIANO
ここは、かの有名なアッピア街道が通る門なので、 当時はアッピア門と呼ばれていました。
ちなみに門が造られたのは西暦271〜275年の間で、アッピア街道はそれより500年以上前の紀元前312年。
時々この門が街道の出発点と勘違いする人がいるけれど(実は私も)、出発点は、紀元前4世紀に造られた古代ローマ最初の城壁、セルヴィウィス城壁のカペーナ門です。
現在このカペーナ門は存在しませんが…
そして今は、大きな新アッピア街道が他の場所を通っているので、こちらは旧アッピア街道、イタリア語ではアッピア・アンティーカ通りと呼ばれます。
まあとにかく新しい街道ができたおかげか、このアッピア・アンティーカ通りは、昔の面影を十分残していて、色々な遺跡があって、ほんと、素敵なところ。
そのうち、アッピア街道スケッチ巡りもしなくっちゃ。
でもこの門あたりは、細い通りを車やバスがガンガン通るので、ちょっと歩けない〜。
そして、この門の内部には城壁博物館(Museo delle mura)があります。
これが超おすすめ!
↓門の市内側にある入り口
↓城壁の内側に続く通路を歩いたり…
↓塔の上に登って、アッピア街道や城壁の連なりを見下ろすことができます。
↓冒頭のスケッチがこれ
開館時間は、9時〜14時。
休館日は、1月1日、5月1日、12月25日と毎月曜日。
タダですよ〜
118番のバスが、アッピア・アンティーカ通りを頻繁に走ってますので、ぜひ!
ただし石畳の上を行くので、乗り心地は最低らしいですが…
↓ところで、これらアウレリアヌス城壁の、塔の上部にある胸壁(凹凸のある部分)は、401〜403年の間、ホノリウス帝時代に付け足されたものです。
ホノリウスは、395年にローマ帝国が東西に分裂した時に(分裂というのは厳密にはおかしいんですが、まあ俗に)初代西ヨーロッパ帝国皇帝になった人です。
城壁補強の甲斐もなく、410年にはローマ略奪の憂き目に会ってしまうんですけどね。
あ、そうそう。
門の市内側には、こんな厳ついアーチがでーんと建っています。
結構びっくり…!
これは、ドルススのアーチといって、カラカラ浴場に水を引くために、226年に造られたアントニニアーナ水道の残骸?です。
ってことは、アウレリアヌス城壁が造られた当時は、この辺りは水道橋も並行して並んでたってことですかね?
すごそう
本日もお付き合い、ありがとうございました。