前回の続きです。
リストロ・ムッチャンテで、赤ワインとラムの串焼をいっぱい食べて、ベンチに寝っ転がって一休みしたら、そこから念願のロッカ・カラーショに
ロッカ・カラーショは、アブルッツォ州の荒涼とした山上に聳える城砦です。
『
1986年に、映画『薔薇の名前』でロケ地になったところですからねえ。
見たくてしかなかったところ。
(前年には、「レディホーク」って映画もあったそうですが、これ見てない)
バイクで20分ほど走ると、さあ、見えてきましたよ〜。
山麓にたどり着くと、まずはカラーショの街があり、パーキングもありましたが、まさかこの暑いのに、ここから歩いて登るわけにはいかないでしょうと、先に進みます。
でも山道をくねくね登っていくと、なんとまあ、歩いて登っている人が結構いるではないですか!
そして山上近くにも小さなパーキングがありましたが、とりあえず行けるとこまで行く主義の夫は、構わずバイク走らせてギリギリまで登りました。
バイクを止めると、そこは小さな村の入り口。
元々はここがカラーショの街だったそうですが、1703年の地震で大打撃を受け、住民は近郊の街へ移動。
現在は、バールや小さなお土産屋さんがあり、きっと映画のおかげで観光客が増えたからなんでしょうねえ。
バールでは、ここまで歩いて登ってきたらしい女の子が、疲れ果ててお母さんに「タクシー呼んで〜っ」て頼んでました。
ま、そこからも、なんだかんだ結構歩きますけどね。
で、まずは小さな寺院、15世紀のサンタ・マリア・デッラ・ピエタ教会に到着。
これもなかなか素晴らしい〜
絵になる!だったらさっさと描きないさいよ!
ここから荒れた道なき道を登ると…
じゃ〜ん!
絶景〜
ここは、海抜1460メートル!
元々は、11世紀、単純な見張り台として築かれたらしいです。
不審なものを発見したら、煙を出して周辺の街に知らせる、みたいな。
ま、これほど見事な見張り場所はないでしょうな。
360度、しっかり見渡せる〜!
そして15世紀の終わり頃にシエナの名門貴族ピッコロミーニ家が目をつけ、強固な要塞を築いたそうです。
16世紀には、フィレンツェのメディチ家が領有。
こんなところにも、ピッコロミーニやメディチの足跡があったんですねえ。
ですがこの辺りは、先ほども言った1
まあ現在でも廃墟感満点ですけどね。
ということで、当然記念撮影!
サラサラと気持ちのいい風が吹いて、これならスケッチできたなあと、スケッチブックを持ってこなかったことを後悔。
裏側は、こんな感じ。
この辺りは住居だったらしく、崩れる前の姿を見てみたい!
お読みいただき、ありがとうございました。
明日に続く〜