今ひとたびの修羅
先日、舞台を観にいった。
色々な舞台のお誘いを受けても、時間が無くて
なかなか観にいけない。
いつも申し訳なく思っているんだけど、
今回はポッカリ予定が空いたのでやっと行けた。
新国立劇場で、“今ひとたびの修羅”という舞台。
原作・尾崎士郎
演出・いのうえひでのり
キャスト
堤 真一、宮沢りえ、小出恵介
岡本健一、小池栄子、風間杜生 他
平日なのに、ビックリするほどの超満員!
堤さんも好きな役者さんだし、宮沢さんの艶のある美しさに
うっとりしてしまった。小池さんの演技の上手さ。
小出くんは舞台にも出ていたのか? 岡本健一くんも……。
とそんな印象だった。
風間さんの存在も大きく、観ていて安心感があるし、
脇をかためる俳優の人たちも良かった。
今まで舞台を観て、感激したことはなかったけど、
今回の“今ひとたびの修羅”は最高に良かった。
義理人情の世界で生きる昭和初期の任侠物語。
そっち系の世界は嫌いじゃないので、特にかも知れないけど、
愛する女と別れても、義理のために命をかけて加勢にいく、
なんて話は、『原宿バッド・エンジェルス』ともカブるし、
分かるなぁ、そういう男心、なんて思いながら完全に感情移入
してしまって、クライマックスのシーンでは、
不覚にも何度も涙を堪えるのに必死だった、っていうか
泣いたね。昔とオーバーラップしたり、色んな感情が
渦巻く舞台って、あまり無いと思う。
役者さんも演出も音楽も、すべて良かった、という感じかなぁ。
俺の中では満点だね。
では、また